春の不調を乗り越える(後編)
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ARTICLE健康 コラム|記事
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今回のテーマは「マラソン初心者と中級者の分かれ目? サブ4とは」です。ぜひご覧ください。
フルマラソンを完走したことのある人、普段から週半分以上ランニングをする習慣がある人なら、「サブ4」は必ず到達できる目標であるはずです。サブ4達成には何が必要なのか、その方法とともに見てみましょう。
サブ4とは、42.195kmのフルマラソンを4時間未満のタイムで完走することです。単純計算では、1kmを5分40秒で走り続ければサブ4を達成できます。このペースなら完走は3時間59秒6になります。スタート直後の混雑や給水・給食によるタイムロス、後半から終盤にかけてのペースダウンを考慮に入れるなら、1kmを5分15秒ペースで走り、3時間41分31秒で完走するのを目指すのが現実的でしょう。
実際に、フルマラソンの大会でサブ4を達成する人の割合は、平均で約20%ですので上位層と言えます。
20%という数字は、サブ4を達成するのが簡単なことではないことを示しています。しかし、普段のランニングで1km6分を切るペースで走れている人であれば、難易度が高すぎるということはありません。スピード自体はそれほど速いわけではなく、6分ならジョギング程度です。問題はそれを最後まで続けられるどうかでしょう。多くの人は30kmを過ぎると途端にスピードが落ちてしまいます。それはスタミナ、とくに足を動かし続ける脚力がなくなってしまうからです。
そのため、練習で脚力をつけることも必要ですが、本番では適切に給水とエネルギー補給をすることが大事になります。10kmを過ぎたらウエストポーチに入れたエネルギー補給ゼリーなどをゆっくり飲みます。給水はその前から始めたほうがよく、5kmか10kmごとに摂るようにします。給食はその後、20km、30kmで塩飴、BCAA飴、ゼリー、そのほかバナナやチョコレートなどで行うようにしましょう。
トイレは大きな大会では間違いなく混みます。大幅な時間ロスになるので、サブ4を目指すなら原則、行きません。走るのを最後まで止めないことも大切です。35kmを過ぎると歩く人が増えますが、足がそれほど痛くないならできるだけペースを保って走り続けましょう。38kmを過ぎたらあとは気力です。ゴール後のことをイメージしてとにかく走り通すことを考えてください。
サブ4を達成するランナーは月間200km走っているという人が多いようです。普段からこの程度は走っているという人は十分チャンスがあります。
その上で、大会の少なくとも3カ月前には、本番を意識して基礎体力と脚力をつける練習を開始しましょう。中心メニューは90分~120分程度ゆっくりと長く走るLSD(Long Slow Distanceトレーニング)です。ほかに腕立て伏せやけんすいなどの自重トレーニングやマシンを使った筋トレも行います。慣れてきたら走りながら少しずつペースを上げていくビルドアップ走、一定のペースで走り続けるペース走、速いスピードとゆっくりしたスピードを交互に行うインターバル走などを週1日ペースで取り入れていきます。
2カ月前からは、週1日のビルドアップ走、ペース走、インターバル走のどれかを、それとは別の同じく週1日は、少し長い20~25kmをLSD感覚で走ってみましょう。時間があるときに10km、ハーフマラソンの大会に出場するのもいい経験になります。タイムはそれほど気にせず、現時点での走力を確認することに主眼を置いてください。ほかの日は、40分程度のジョギングや、筋トレを行います。体力を回復するために、週に1日は休養日も作りましょう。この期間が最もハードなトレーニング期間です。
最後の1カ月もしくは3週間前からは調整期間にあてます。ジョギング中心の中距離メニューに切り替えていきます。長距離を走らない代わりに、週1日のビルドアップ走、ペース走、インターバル走は少しきつめに行うようにするとスタミナアップにつながります。ただし、疲れが蓄積しないことを第一に考えてください。走る日も、疲れていると感じたらペースを落とすなどして適度に体を休ませましょう。本番前最後の3日間はストレッチ、マッサージなどを入念に行い、走るのは20~30分程度のジョギングをするくらいで十分です。
フルマラソンをしっかりと走りきるための脚力をモノにしてしまえば、サブ4は遠い目標ではありません。ワンランク上のマラソン中級者へとステップアップすることを目指して、ぜひ挑戦してみてください。
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