見逃しがちな秋の花粉症 症状悪化の原因と対策とは?
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今回のテーマは「40代は曲がり角!今から始める健康管理」です。ぜひご覧ください。
30代を過ぎ40代に入ると、誰でも徐々に体力の衰えや無理が効かなくなってきたことを自覚し始めるものです。実際に肥満が始まり、生活習慣病へのリスクが高くなりだすのもこの頃です。
40代になったら健康管理を始めるべき理由について改めて確認するとともに、健康管理のために意識しておきたい、健康に関する基本的な数値について知っておきましょう。
40代から50代にかけて最も割合が高くなるのが肥満、そして糖尿病です。詳しく見てみましょう。
厚生労働省が公開している「平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要」に、国民男女の肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合が載っています。
出典:厚生労働省「平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要」
それによれば肥満者の割合は男性31.3%、女性20.6%であり、この割合はこの10年間特に目立った増減はしていません。そして注目すべきは肥満者の割合が大きい年齢層です。男性では肥満者が最も多いのは50代で36.5%、次に多いのが40代で34.6%です。女性の場合は最も多いのは60代で24.2%、次の多いのが70歳以上で23.7%と、明らかな男女の違いが見て取れます。
これにより、「男性の40代、50代は肥満になりやすい」という事実がデータによって裏づけられたことになります。
メタボ(メタボリックシンドローム)とは肥満などが原因となる生活習慣病の前段階の状態を指す言葉です。特に内臓脂肪が多いことにより糖尿病をはじめとする生活習慣病になりやすく、心臓や脳の血管の病気につながりやすいと言われています。
そこで、糖尿病についてもデータを見てみることにします。厚生労働省の同調査で、「糖尿病が強く疑われる者」の割合を調べてみましょう。
出典:厚生労働省「平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要」
「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性16.3%、女性9.3%で、こちらもこの10年間特に目立った変化はないようです。問題は年齢層ですが、男性、女性とも年齢が高くなるほど糖尿病の割合が多くなっています。
問題は、特に男性の場合、急激に割合が多くなるのは50歳を過ぎてからだという点です。40代でもすでにその兆候は見えています。肥満が糖尿病へと繋がっていくには10~20年程度のタイムラグがあるようですが、いずれにしろ年齢を重ねるにつれ糖尿病のリスクが増しているのは間違いありません。
他のデータも参照すると、大腸がん、肺がん、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病のカテゴリーに入る病気にかかる割合や死亡率も、40代~50代にかけて高くなっていく傾向があります。
40代に差し掛かったら、まずは太り過ぎに注意し、そしてそのことが原因となるかもしれない糖尿病をはじめとした病気に注意すべきだということがわかります。
肥満や糖尿病を頭に置いて健康管理に気を配るなら、健康状態に関する数値をしっかりとチェックしておくべきです。以下、健康管理のために意識したい数値の計測方法と、その目的、基準値を超えるとどのような病気になる可能性があるかについて説明します。
BMI (Body Mass Index) は体重と身長の関係から算出できる肥満の目安となる数値です。BMI値が22前後であれば最も病気になりにくい数値とされています。計算式は、
BMI値=体重kg÷(身長m×身長m )
です。BMI値が25以上だと「肥満」と判定され、生活習慣病へつながるおそれが懸念されます。前出の厚生労働省の調査では、BMIの全国平均値は男性(20~69歳)が23.8、女性(40~69歳)が22.6となっています。
一方、生活習慣病との関係が深い内臓脂肪量は、高機能な体重計でも目安がわかる程度であり、正確な数値を知るには病院で検査を受ける必要があります。腹部CT検査を受け、へその位置で内臓脂肪の面積(断面積)が100㎠以上あると「内臓脂肪型肥満」と診断されます。
なお、家庭では体重体組成計(体脂肪計)を使うと体脂肪率が測定できます。一般的に、体脂肪率が男性は10~19%、女性は20~29%なら健康的、それ以上になると肥満と考えられています
血圧は血管壁に与える血液の圧力を表す値です。血圧を決定づけるのは心臓から送り出される血液量と、末梢血管における血液の流れにくさです。血圧の単位はmmHg(ミリメートル水銀柱)で表されます。血圧はご存知のように血圧計で測定します。
高血圧は血圧が高い状態のことを言い、上は140以上、下は90mmHg以上だと高血圧との診断を受けます。ただし、一般的に家庭での血圧の測定値は病院で測定するときよりも低めになり、そのため上は135、下は85mmHg以上が高血圧の目安とされます。
日本では約4000万人が高血圧と推定されています。高血圧状態が続くと血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化や心臓肥大が進んでいきます。その結果、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤、腎不全といったさまざまな循環器病が引き起こされる確率が高くなっていきます。
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度のことです。食事をすると炭水化物が体の中でブドウ糖になり、血液中に送られます。血糖値が上昇するとすい臓からインスリンが分泌され、その働きによって血糖値は低下して、食後約2時間が経つと空腹時の値に戻ります。
ところが、インスリンの分泌量が少なかったり速度が遅かったりすると血糖値が下がらず、高血糖状態が続くことになります。これが糖尿病、あるいは糖尿病予備軍です。血糖値は血液を採取して測定します。単位はmg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)です。
糖尿病の診断には空腹時と食後2時間の血糖値を調べます。
空腹時血糖値が110未満、ブドウ糖75g摂取120分後血糖値が140未満であれば(両者を満たしていれば)正常型と判断されます。
これに対し、空腹時血糖値が126以上、ブドウ糖摂取後血糖値が200以上のいずれかを満たしていると糖尿病型と診断されます。正常型にも糖尿病型にも属さないものは境界型とみなされます。糖尿病予備群は糖尿病、心臓病、脳卒中になりやすく、糖尿病は目、腎臓、神経、心臓、脳などに合併症を引き起こす危険性があります。
そろそろ若くないと感じ始めたら、健康への対策を考えていきましょう。40代からでも遅くはありません。タバコ、お酒、暴飲暴食などを控えるとともに、健康的な体を手に入れるため適度な運動をすることを習慣づけてみてはいかがでしょうか。
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