見逃しがちな秋の花粉症 症状悪化の原因と対策とは?
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今回のテーマは「まだまだ増え続ける!?日本のランナー人口の推移と人気の秘密」です。ぜひご覧ください。
日本は空前のマラソンブームのさなかにあるといわれます。確かに、日常的に街や近所を走るランナーの姿を見る機会が多くなっているのではないでしょうか。日本のランナー人口はどれくらい増えているのか、人気の理由は何なのか、現在のマラソン事情についてご紹介します。
一般人を含む3万人のランナーが参加した「東京マラソン」が始まったのは2007年のことです。当時の一般参加の倍率は3.1倍、それが2013年の第7回からは10倍を超えるようになり、2017年開催の第11回は12倍を突破しました。東京マラソンの盛況ぶりは他の都市にも飛び火し、大阪、神戸、名古屋(ウィメンズ)、福岡、京都などでも数万人規模の都市型マラソンが始まって人気を得ています。
皇居の外周路を走る皇居ランの人気も衰えることを知りません。昔から東京では最も人気のあるランニングスポットでしたが、東京マラソンが始まったのを契機に一気にランナーが増加。今では多い日には1万人を超える人々が走るといわれ、ちょっとしたランナー渋滞が起きるほどになっています。
周辺にはロッカーやシャワー施設を備えたランナー向け専用施設も多く作られています。東京では皇居周辺に限らず各所の公園や遊歩道を走るランナーも増え、また全国に目を向けても大阪城公園、名古屋城周辺なども人気のランニングスポットとなっています。
では、日本におけるランナー人口はどのように推移しているのでしょうか。
笹川スポーツ財団の「成人のジョギング・ランニング実施率の推移(1998年~2014年)」という調査によると、2014年時点で「成人のジョギング・ランニング」を年1回以上実施している人は986万人、このうち週1回以上のランナーは550万人と推計されています。一方、東京マラソンが始まる前の年である2006年は年1回以上のランナーは606万人、週1回以上のランナーは298万人でした。つまり、週1回以上走る人だけを比べても、2006年からの8年間で250万人以上、ランナーが増えているわけです。
これは名古屋市の人口よりも多い数です。なお、男女別では2014年の週1回以上走るランナーは男性が371万人、女性が172万人で、男性の方が2倍以上多いことが報告されています。また、年代別では20代、30代、40代の順で走る人が多いようです。
もちろん、日本におけるこのようなマラソン人気、ランナー人口の急増は、東京マラソンが始まったことだけが理由というわけではありません。
走ることを始める動機として最も多いのは「健康のため」でしょう。健康な体づくり、あるいは体重を落とすために走るのは近年ではごく自然なことになっています。いわゆるメタボ健診(特定健診・特定保健指導)の義務化がスタートしたのは2008年のことです。その対策の一つとしても、ランニングやジョギングが注目されるようになりました。
前述の皇居ランナーのための施設や、ランニングコースが増えていることも見逃せません。とくに都市部では、走るための環境が年々整えられています。
また、マラソンは絶対に必要な道具もなく手軽に始められるスポーツですが、一方でスポーツブランドが発売するシューズやウェア、あるいはスマホのランニングサポートアプリ、腕時計型などのウェアラブルデバイスといった関連製品も多く登場しています。これらもマラソン人気を後押ししているといえるでしょう。さらにいえば、24時間テレビなどの番組でタレントや芸人がマラソンに挑戦する企画が多く放送されていることも、走ることを身近に感じさせています。
実際に走ることが習慣になってくると、単に健康や体に良いというだけではなく、走ること自体の気持ちよさ、走ることで得られる達成感などにも気づかされます。走り始めると、走ることの面白さに魅了される人が少なくないのです。マラソン人気の本質はむしろ、そんなところにあるのかもしれません。もしもあなたがまだ走ることをためらっているのなら、最初から頑張る必要はありません。まずは試しに、ゆっくりとしたペースで走り出してみてはどうでしょうか。
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