春の不調を乗り越える(前編)
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ARTICLE健康 コラム|記事
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今回のテーマは「息切れについて理解を深める! 息切れの4つの要因」です。ぜひご覧ください。
ちょっと動いただけなのに息切れがする、といった症状は、年齢とともに増えるものです。しかし、息切れは老化ばかりが原因ではありません。もしかしたら、危険な病気のサインかもしれないのです。息切れの原因が何かを知り、手遅れにならないうちに対応をしましょう。
貧血とは、体内の赤血球が減少している状態のことです。赤血球の中にあるヘモグロビンは、酸素を体のさまざまな組織に運ぶ役割を持っているため、これが減少すると体全体が酸欠になり、呼吸困難といった息切れを起こすことがあるのです。
貧血は慢性的なものもありますが、胃潰瘍といった出血を伴う症状に掛かった場合に起こるケースもあります。まずは、その原因を詳しく調べるようにしましょう。
慢性気管支炎とは、空気の通り道である気道が狭くなって障害を起こし、痰や咳といった症状が出るもの。肺気腫は、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞に、トラブルが生じて起こる症状。この、慢性気管支炎と肺気腫の2つを合わせて「COPD」と呼びますが、これが息切れの原因になることもあります。
そもそも、COPDの大きな原因はタバコだと言われています。喫煙を止めないと症状が悪化し、息切れで苦しい思いをすることもあるため、悪化する前に治療を始めましょう。
なお、この疾患は、受動喫煙で発症することもあり、周りにタバコを吸う人が多い場合は注意が必要になるケースもあるようです。
過換気症候群とは、不安や不満、緊張などの精神的ストレスが持続することで、起こる症状です。脳内の呼吸中枢が刺激されて呼吸数が増え、血液中の二酸化炭素が減り、息が苦くなります。さらに、手足や唇のしびれ、動悸、めまい、頻脈(脈が速くなること)、空気を吸い込むことができない、といったさまざまな症状を引き起こします。激しい過呼吸と無呼吸を繰り返し、意識を失ったり、日々発作に苦しんだりすることも見られるようです。
心臓の疾患が原因で、息切れを起こすことも少なくありません。例えば心不全の場合、肺の中に大量の液体が溜まった肺水腫という状態になりますが、それが原因で呼吸困難になり、息切れや息苦しさなどを引き起こすことがあるのです。症状が悪化すると、横になったときに息切れがして起き上がると楽になる、という起座呼吸の疾患になることも。咳や痰などが出たら危険な状態ですので、注意しましょう。
また、狭心症や心筋梗塞は急性心不全の原因の一つです。肺がうっ血することで、呼吸困難になり息切れを起こします。そのほか、拡張型心筋症、肥大型心筋症、心臓弁膜症など、さまざまな心疾患によって息切れが起こることがあります。
このように、息切れの原因は、身体的、精神的なさまざまな要因で起こります。頻繁に起こるようであれば、早めに医療機関に行って診察を受けましょう。悪化する前に治療をすることが重要です。
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