
一般的なコラーゲンは1型?2型?種類で変わる「体での役割」
コラーゲンにはⅠ型とⅡ型があり、靭帯や腱にはⅠ型、関節軟骨にはⅡ型が多いなど、体での役割がまったく異なります。さらに、摂取したコラーゲンはそのまま体に使われるわ...
ARTICLE健康 コラム|記事
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今回のテーマは「一般的なコラーゲンは1型?2型?種類で変わる「体での役割」」です。ぜひご覧ください。

いつも弊社サプリメントをご利用いただき、誠にありがとうございます。
今回は、お客様から実際にいただいたご質問
「腱靭革命のコラーゲンは1型と2型のどちらなの?」にお答えするかたちで、コラーゲンの種類とその役割について、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
◆ 正解は「Ⅰ型コラーゲン」
市販されている多くのコラーゲンサプリ・ドリンクは、Ⅰ型コラーゲンを原料としています。
Ⅰ型コラーゲンが多く使われる理由は…
・体内で最も多いコラーゲン(全体の約90%)
・皮ふ・骨・腱・靭帯 など体の主要部位に関与
・魚の皮・豚皮などから抽出しやすく安定供給できる
つまり 最も基本となる“構造材”コラーゲン がⅠ型なのです。
◆関節に特化した“クッション型”コラーゲン
Ⅱ型コラーゲンは、膝・肩・肘などの 関節軟骨 に豊富に含まれるタイプです。
その特徴は…
・歩く・走る・ジャンプ時の 衝撃吸収
・関節表面を なめらかに保つ滑走性<
・摩擦やすり減りに備える クッション機能
魚の皮ではなく、主に 鶏軟骨由来 で作られるため、関節サポート系サプリに使われることが多い成分です。
◆ “構造そのもの”が違うから役割が変わる
まず押さえておきたいのはⅠ型とⅡ型は分子構造が違う=「得意な働きが違う」ということ。
◆Ⅰ型コラーゲン
形状のイメージ:太く強いロープ状の線維
得意な役割:強度・安定性を支える(靭帯・腱・骨)
◆Ⅱ型コラーゲン
形状のイメージ:細くしなやかなクッション状の網目
得意な役割:衝撃吸収・なめらかな動き(関節軟骨)
同じ「コラーゲン」でもロープとクッションくらい用途が違う のです。
スポーツや日常動作で強い負荷がかかるのが靭帯・腱。
・ダッシュ
・ジャンプ
・投球
・方向転換
・しゃがむ動作
これらで発生する 強い張力(ひっぱる力)を受け止めているのがⅠ型コラーゲンです。
「しなやかで強い動き」を支えているのはⅠ型コラーゲン。
「関節で“使われやすい」のはⅡ型コラーゲン。
膝・肩・肘などの関節では、軟骨がスムーズな動きを支えています。
Ⅱ型コラーゲンはこの軟骨の主成分であり、
・歩く・走る・跳ぶ衝撃の分散
・体重負荷の受け止め
・摩擦の軽減
など、関節の“動きやすさ”を守る役割を果たします。
「快適に動くコンディション」を支えているのはⅡ型コラーゲン。
ここは誤解されやすいポイントなので注意してください。
通販番組などを見ていると摂取したコラーゲンがそのまま軟骨に代わるようなイメージで表現されていることがありますが、摂取したコラーゲンが、そのまま靭帯や軟骨に変わることはありません。
コラーゲンは体内で
・アミノ酸
・コラーゲン由来ペプチド
などの小さな形に分解されて吸収されます。
その後に、
・体内で新しいコラーゲンを作る材料として利用
・コラーゲン合成をサポートする“シグナル”として働く
・日々の動きを支える組織のコンディション維持に寄与
といった “間接的サポート” の形で役立ちます。
正しい理解は、「そのまま届く」のではなく、“材料・サインとして働く” ということを覚えておいてください。
目的:美容ケア・皮ふのハリ
おすすめコラーゲン:Ⅰ型コラーゲン
目的:強い動き・運動時のサポート
おすすめコラーゲン:Ⅰ型コラーゲン(靭帯・腱に多い)
目的:関節のスムーズな動きのサポート
おすすめコラーゲン:Ⅱ型コラーゲン
自分の目的に合わせてコラーゲンの種類を選ぶことで、日々のケアがより効果的になります。
是非今回の内容を参考にして商品を選んでいただけると嬉しいです。
【参考文献】
Mayne R, Burgeson RE. Structure and Function of Collagen Types. Academic Press.
Ricard-Blum S. “The Collagen Family.” Cold Spring Harbor Perspectives in Biology. 2011.
Shigemura Y. et al. “Absorption of collagen hydrolysate.” J Agric Food Chem. 2014.
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