
冬に増える“見えない脱水”~不感蒸泄(ふかんじょうせつ)にご注意を~
このコラムでは、冬は汗をかかなくても呼吸や皮膚から水分が失われる「不感蒸泄」が増え、隠れ脱水が起きやすいことを解説。スポーツ選手に向けて、喉が渇く前のこまめな水...
ARTICLE健康 コラム|記事
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今回のテーマは「冬に増える“見えない脱水”~不感蒸泄(ふかんじょうせつ)にご注意を~」です。ぜひご覧ください。
今週は急に気温が下がり、今日は師走くらいの気温だそうです。
寒さが増してくると、つい水分をとる回数が減ってしまいますよね。
でも実は、体の中ではしっかりと水分が失われているんです。
冬になると「汗をかかないから水分は足りている」と思いがちですが、実は寒い季節こそ体の中では“見えない脱水”が起きています。
その原因のひとつが、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と呼ばれる現象です。
不感蒸泄とは、呼吸や皮膚から知らないうちに失われる水分のこと。
汗のように目に見えないため気づきにくいのですが、人は一日におよそ700〜900mlもの水分を、呼吸や皮膚から自然に蒸発させています。
特に冬は外気の湿度が低く、さらに暖房の効いた室内では空気が非常に乾燥しています。
この環境では、呼吸をするたびに肺や喉の粘膜から水分が奪われ、皮膚表面からの蒸発も増えてしまいます。
しかも、寒さのせいで喉の渇きを感じにくくなるため、水分補給のタイミングを逃しやすいのです。
「喉が渇いた」と感じたときには、すでに軽い脱水が始まっていることも少なくありません。
体内の水分がわずか2%減るだけでも、血液の流れが悪くなったり、筋肉の動きが重く感じたり、集中力が落ちたりします。
特にスポーツ選手の場合、こうした小さな水分不足がプレーの質やパフォーマンスに影響することがあるので注意が必要です。
冬のコンディショニングで意識したいのは、暑い時期と同じく「運動前に水分をカラダに溜めること」、そして「喉が渇く前に少しずつ飲む」ことです。
トレーニング前後だけでなく、ウォームアップ中や移動の合間にも、こまめに水分をとるよう心がけましょう。
この季節は、吸収のよいエネルギーになりやすい糖質やアミノ酸を含むドリンクを選ぶのがおすすめです。
また、室内で過ごす時間が長い冬は湿度管理も大切です。
暖房で乾燥しがちな環境では、加湿器や濡れタオルを使って湿度を40〜60%に保つようにしましょう。
これは体調管理だけでなく、のどや肌のコンディションを保つうえでも効果的です。
冬は「冷え対策」だけでなく、「乾燥対策」もパフォーマンス維持のポイント。
見えない水分ロスに気を配りながら、体の内側からしっかりと潤いを保っていきましょう。
体のコンディションは、日々の積み重ねで変わります。
寒い季節も、しっかり補水して最高のパフォーマンスを発揮していきましょう!
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