
暑さに負けずに健やかな夏を過ごす方法
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ARTICLE健康 コラム|記事
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今回のテーマは「【熱中症のメカニズム】その症状と原因を理解しよう!」です。ぜひご覧ください。
地球温暖化による気温の上昇で、年々厳しさを増す夏の暑さ。日本各地で記録的な猛暑日となる日が続き、屋外はもちろん屋内であっても活動に支障が出てしまうことも珍しくありません。
そしてこの時期、注意しなくてはいけないのが「熱中症」です。特に、気温や湿度が高くなってからの運動は熱中症のリスクが高くなるため、しっかりと対策をしておかなくてはいけません。今回は、熱中症の症状とそのメカニズムについて、詳しく解説していきます。
「熱中症」というのは、高温多湿な環境の中で起こるさまざまな体の不調のことで、ひと昔前までは「日射病」や「熱射病」と呼ばれていた症状も現在は総称して熱中症と呼んでいます。
熱中症は、私たちの体にもともと備わっている「体温調節機能」の乱れが原因と言われていて、その機能が未熟な乳幼児や暑さを自覚しにくい高齢者などは特に注意が必要です。また、心臓病、糖尿病、腎臓病、高血圧などの持病がある方も熱中症のリスクが高くなると言われています。服用している薬の種類によっては、利尿作用があるものや、汗をかきにくくなってしまうものもあるため、夏場は特に暑さへの対策を心がけましょう。
熱中症は真夏だけでなく初夏から秋にかけても起こりやすく、総務省の発表によると平成30年度の熱中症による救急搬送された人の数は、5月から9月までで実に95137人、そのうちの160人が搬送後に死亡しています。特に気温が最も高くなる7月、8月は熱中症の危険度が高く、屋外での活動中はもちろん、室内にいる時でも注意しなくてはいけません。気温や湿度が高い場所、風通りの悪い場所、直射日光の当たる場所で活動するときは、熱中症のリスクが高くなっていることをきちんと理解しておくことが大切です。
私たちの体内では常に熱が作られていますが、体温調節機能が備わっているため、体温が上がりすぎてしまうのを防ぐことができます。
例えば、スポーツなどをして体温が上がりすぎてしまったときには、自律神経の働きによって発汗が促され、その汗が蒸発する際の気化熱を利用して上がった体温を下げようとするなど、体温を上手にコントロールしているのです。
ところが、猛暑日などのように気温が体温よりも高い環境に長時間いると、体温調節機能が乱れてしまい、うまく熱を体外へ放出することができなくなってしまいます。その結果、体温が高くなりすぎてしまったり、大量の発汗により体内の水分が失われたりして、筋肉、神経、血流などさまざまな部分に影響が及び、めまいや吐き気といった熱中症の症状が引き起こされてしまうのです。
気温や湿度が高くなる夏場は、屋外でスポーツなどの激しい活動をしているときだけでなく、室内でゆっくり過ごしているときでも起こる可能性がありますので、注意が必要です。
熱中症は軽症から重症まで、症状によって大きく3つの段階に分類されています。それぞれの症状を詳しく見ていきましょう。
熱中症のなかでも軽度に該当する症状は主に以下の3つです。
高温や直射日光に当たったことが原因で血管が拡張し、脳への血流が瞬間的に不十分になったり、血圧が下がったりしたことによって生じます。いわゆる「立ちくらみ」と呼ばれる状態で、「熱失神」と呼ぶこともあります。
体温を下げようとして体が大量に汗をかいている状態です。
足や腹部の筋肉に起こりやすい症状です。大量に汗をかくことにより体内から塩分が失われ、体内の水分と塩分のバランスが崩れてしまうことで起こる症状です。
熱中症のなかでも中度に該当します。以前は「熱疲労」と呼ばれていた症状で、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などの症状が一般的です。体内の水分と塩分が不足する脱水症状を起こしている状態で、放置すると重症化してしまう危険性もあるため、できるだけ早く応急処置をする必要があります。
熱中症のなかでも重症に該当する症状のことで、最悪の場合には死に至ることもある危険な状態です。
脱水症状により体温調節が機能していない大変危険な状態です。呼びかけや刺激に対する反応がおかしかったり、無反応だったりする場合や、ひきつけを起こしていたり、体が硬直してまっすぐ歩けなかったりする場合もあります。
体に触ると熱く感じ、汗をかいていないという特徴があります。体温が39℃を超える場合もあり、非常に危険な状態です。かつては重度の日射病と呼ばれていたものに該当します。
熱中症というのは、はじめのうちは軽症であっても適切な処置をしないままでいると、重症化してしまい、最悪の場合には命を落としてしまうこともあります。高温多湿な環境では熱中症のリスクが高くなるため、そのメカニズムをきちんと理解したうえでしっかりと対策することが大切です。
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