Archive for 9月, 2018

食事で変わる!筋肉をつけるための栄養学

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30代で買ったスーツが似合わなくなってきたり、ベルトの穴がキツくなったり、ジワジワと体型の変化を実感し始める40代。たぷついたウエストまわりに危機感を覚えたら、できるだけ早く対処するのが理想的です。

おすすめはジムでも自宅でも手軽にできる筋トレ。脂肪の燃焼効果がアップして高いダイエット効果が期待できるだけでなく、精神状態の安定やストレス発散など多くのメリットが期待できます。

とはいえ、仕事やプライベートに多忙を極める40代は、じっくり時間をかけて自分自身のメンテナンスに取り組むというわけにもいかないもの。忙しい毎日のなかでダイエットや体型維持を成功させるためには、筋トレに取り組む前に食生活の見直しをすることも大切です。今回は、筋肉をつけるための栄養学について一緒に勉強していきましょう。

筋肉をつける、動かすために必要な栄養素

40代が健康的に体型を維持するためには、筋肉をしっかりつけることが大切です。筋肉はご存知のとおり、タンパク質によってできていて、食事によって摂取したタンパク質がさまざまな栄養素の働きによって筋肉となります。筋肉をつけたり、動かしたりするのに必要な栄養素は以下になります。

タンパク質

「タンパク質」は、糖質や脂質と並んで3大栄養素のひとつで、筋肉や臓器、血液、肌、髪、爪、体内のホルモン、酵素、免疫物質など、私たちの体を作る主成分とも言えます。そして、このタンパク質を構成するひとつの要素がアミノ酸です。食事によって摂取したタンパク質は、体内で一度アミノ酸に分解されて、必要なタンパク質に再形成されます。
また、タンパク質には肉類、魚介類、卵、乳製品などに含まれる動物由来の「動物性タンパク質」と、米、小麦、大豆などに含まれる植物由来の「植物性タンパク質」の2種類があるのも特徴です。これらのタンパク質は含まれているアミノ酸の種類が異なりますので、バランス良く摂取することが大切です。

ミネラル

ミネラルは、糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並ぶ5大栄養素のひとつで、神経や筋肉を正常に機能させたり、歯や骨などを丈夫にする役割を持つ栄養素です。
体の組織を作ったり、体の調子を整えたりするのに欠かせない大切な栄養度ですが、体内で作ることができないため、食べ物から摂取する必要があります。ミネラルには多くの種類がありますが、特に意識して摂取したいミネラルは以下の通りです。

カリウム
心筋収縮や血圧のコントロールなどを行うカリウムは、不足すると筋力が低下したり、疲労感を感じやすくなるとされています。ほうれん草、大豆、さつまいも、バナナ、トマトジュースなどを意識して摂取しましょう。
カルシウム
筋肉の収縮活動を助ける役割を持つ成分です。不足すると骨粗しょう症や高血圧を引き起こすことも。牛乳、小魚、海藻、大豆、小松菜、豆腐などに多く含まれています。
鉄分
筋肉が力を発揮するのに必要な酸素の運搬に欠かせない成分です。豆腐、小松菜、豚レバー、カツオ、納豆などに多く含まれていますが、吸収されにくい特徴があるためビタミンCなどと合わせて摂取することで吸収力をアップさせる必要があります。
亜鉛
亜鉛は、酵素を作り出したり、タンパク質を合成したりする役割を持つ成分です。魚介類に多く含まれていて、なかでも牡蠣やうなぎの含有量が豊富です。
クロム
クロムは、脂質や糖質などの代謝に深く関わっているとされる成分です。海藻、肉類、ナッツ類などに含まれています。

糖質

糖質は筋肉を動かすために必要な栄養素です。最近は糖質ダイエットなどの流行もあってマイナスのイメージを持たれがちですが、筋肉を動かすためのエネルギー源ですので、不足しないように摂取することが大切です。米類やパン、麺類などに豊富に含まれています。

ビタミン

ビタミンは体のさまざまな部分の働きを支え、健康を維持する役割を持つ栄養素のひとつです。筋トレなどに取り組む場合には、以下のビタミンを意識して摂取するようにしましょう。

ビタミンB群
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンの総称で、炭水化物、脂質、タンパク質を体内で利用するときに必要となるビタミンです。ビタミンB1はレバーやうなぎ、B2はさんまや牛乳、B6はマグロやささみ、B12は牡蠣やあさり、ナイアシンはあじや鶏むね肉、葉酸は枝豆やほうれん草、パントテン酸はにじますや納豆、ビオチンはレバーや卵黄などに多く含まれます。
ビタミンC
皮膚や細胞にあるコラーゲンの合成に必要となるビタミンです。ブロッコリー、赤ピーマン、柑橘類などに多く含まれます。

サプリメントを活用して効率よく摂取

筋トレによってしっかりとした筋肉をつけるためには、トレーニングの内容はもちろん、日々の食生活を見直して、筋肉をつくるのに必要な栄養素をバランス良く摂取することが大切です。上記で紹介した栄養素を効率良く計画的に摂取するには、サプリメントなどを上手に活用すると良いでしょう。
特に、筋肉をつけるために必要な「アミノ酸」のなかでも「必須アミノ酸」とよばれる成分は体内で生成できないため、サプリメントなどから効率良く摂取することをおすすめします。

手っ取り早く痩せたいからといって、食事量を極端に制限してしまうのは逆効果。健康的に筋肉をつけるためには、必要な栄養素を満遍なく摂取することが大切です。体型の変化が気になり始めたら、ぜひ上記の内容を参考にして食生活に気をつけながら筋トレに取り組んでみてはいかがでしょうか。

筋肉が損傷してから回復するまでにかかる時間とは?

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脂肪燃焼効果や基礎代謝の向上、免疫力アップなど、多くのメリットがあると言われている筋トレ。筋トレの効果を高めるためには、筋肉がつくられるメカニズムについて正しく理解することが大切です。

特にダイエットや体型維持のために筋トレを行なっている方にとって、重要なキーワードとなるのが「超回復」。これは、簡単に言うと筋トレによって破壊された筋肉が前よりも強くなって回復するという筋肉の特性を指しますが、この特性をきちんと理解することで、最適な筋トレの頻度が把握できるとされています。

今回は、筋トレに取り組む前に知っておくべき筋肉の超回復と、回復時間について詳しく説明していきます。

筋肉には「超回復」が必要!

ダイエットや体型維持、筋力アップなど筋トレに取り組む目的は人によってさまざまですが、より高いトレーニング効果を得るためには筋肉がどのようにしてつくられるのかをきちんと理解しておく必要があるでしょう。
なかでも特に重要なのが、筋肉を適度に休めることによって効率的に筋肉がつきやすくなる「超回復」という現象です。では、まず超回復の流れについて詳しく見ていきましょう。

  1. 1.筋トレなどによって、筋肉に重い負荷がかかる。
  2. 2.負荷がかかった筋肉は、筋繊維が破壊されて一時的にダメージを受けてしまう。
  3. 3.筋トレ後に睡眠などの休息をしっかり取ることで、成長ホルモンが分泌されて破壊された筋繊維などの修復が始まる。
  4. 4.その過程によって、筋肉は負荷を受ける前よりも強い状態になって回復する。
    1. このような超回復のメカニズムに基づいて、定期的に筋トレによって筋肉にダメージを与えることで、効率的に筋肉をつけることができるというわけです。ただし、超回復の特性を利用するためには、必ず「適度な休息」を取らなくてはいけません。きちんと筋肉を休めないまま、筋トレによってダメージを与え続けてしまうと、筋肉に疲労が蓄積されてしまいます。その結果、筋トレを続けているにも関わらず筋肉がどんどん弱く小さくなってしまうこともあるのです。

      早く結果を出したい一心で連日ハードな筋トレを行うのは逆効果。効率良く筋肉をつけていくためには、質の良い睡眠と必要な栄養素によって、傷ついた筋繊維の回復を促進していくことが大切なのです。

      「超回復」に必要な期間とは

      効率的に筋肉をつけるために欠かせない「超回復」。筋トレによって負荷を受けて破壊された筋繊維が回復する際に、負荷を受ける前よりも強くなるという現象のことですが、ダメージを受けた筋肉が回復するまでにかかる時間というのは、各部位によって異なります。では、主な部位の回復期間を詳しく見ていきましょう。

      • 大胸筋/約48時間
      • 広背筋/約72時間上腕二頭筋/約48時間
      • 上腕三頭筋/約48時間
      • 腹筋/約24時間
      • 下腿三頭筋/約24時間
      • 大腿二頭筋/約72時間
      • 大腿四頭筋/約72時間

      上記からもわかるように、筋肉が大きければ大きいほど超回復にかかる時間は長くなるのが一般的です。とはいえ、上記の回復期間はあくまでも目安であって、諸条件によって超回復の時間というのは変わってきます。
      例えば、負荷の大きな筋トレは負荷の少ない筋トレと比べて超回復にかかる時間は長くなりますし、トレーニングの経験がない初心者と比べて、筋トレの上級者は超回復にかかる時間が短くなるとされています。超回復に必要な時間を綿密に管理することは難しいと言えますので、あまり神経質になりすぎないことも大切だと言えます。

      また、超回復にかかる時間や回復力は日々の食生活によっても大きく違ってきますので、筋肉を作るのに不可欠なタンパク質はもちろん、筋肉を動かすのに必要なミネラル、ビタミン類などの栄養素を意識的に摂取することで、超回復を促していきましょう。
      ※超回復にかかる時間には、運動強度や時間、年齢等によって個人差があります。

      「超回復」を意識して、筋トレの頻度やタイミングを考えよう!

      筋トレによって強い筋肉を手に入れるためには、「超回復」のメカニズムをきちんと理解した上で、トレーニングを行う必要があります。大切なのは、筋トレによって負荷をかけたら、その筋肉をしっかりと休ませること。超回復の理論から考えると、連日の筋トレはNGということになりますが、これはあくまでも「同じ部位に連続で負荷をかけない」ということであって、トレーニングする部位を変えれば連日筋トレを行っても特に問題はありません。

      例えば、腹筋の超回復に必要な時間の目安は24時間ですので、1日経てば次の日に再びトレーニングをしても問題ないわけです。このことを踏まえたうえで、1日目に上半身と腹筋、2日目に下半身と腹筋、その後1日の休息を挟んでまた繰り返しというようにトレーニングメニューを設定して取り組みましょう。

      超回復の時間を早くするには、「十分な休息と栄養」が不可欠です。筋トレ後のストレッチや半身浴などと併せて、バランスの良い食生活を心がけて、超回復に必要な時間の短縮を目指しましょう。

筋肉の仕組みを理解しよう!筋肉の種類と役割について

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体型の変化が気になりだす40代。きちんとトレーニングされた引き締まった体と、早々に諦められて太ってしまった体では、見た目の印象が違ってきます。

たるんだお腹や二重アゴ、たぷたぷの二の腕、メリハリのない自分の体型にがっかりして落ち込んでしまう前に、理想の体型を目指してできることから始めてみませんか。そのためにも、まずは自分の体の仕組みを知っておきましょう。今回は、引き締まった体に欠かせない筋肉について、その仕組みや種類、それぞれの役割を詳しく解説していきます。

筋肉の種類は主にどのようなものがあるの?

筋肉は大きく「骨格筋」「心筋」「平滑筋」の3種類に分類されています。ここでは、それぞれの役割や特徴について詳しく見ていきましょう。

骨格筋

骨格筋はその名のとおり、骨に付いている筋肉のことで、その収縮作用によって関節を動かすのが主な役割です。私たちが一般的に「筋肉」と呼んでいるものは、主にこの骨格筋が当てはまります。

骨格筋の一番の特徴は、私たちが自分の意思によって動かすことができる「随意筋(ずいいきん)」であるという点です。意識的に脳から筋肉に神経刺激を伝達することによって、骨格筋は力強く素早い動きや、しなやかで繊細な動きなど、さまざまな動きをすることができます。また、骨格筋には横縞模様があるため、「横紋筋(おうもんきん)」とも呼ばれているのも特徴です。

心筋

心筋は心臓にだけ存在する筋肉で、心臓壁の大部分を構築しています。ポンプのような働きをする筋繊維の収縮によって、血液と酸素を身体中に循環させるという非常に大切な役割を担っています。

心筋は、骨格筋と同様に横縞模様があるため横紋筋に分類されますが、骨格筋が自分の意思によって動かすことができる随意筋なのに対して、心筋は自分の意思では動かすことができない「不随意筋」です。心筋は基本的に自律神経系によって制御されているため、神経刺激の伝達がなくても自ずと収縮を繰り返すことができるのも特徴のひとつと言えるでしょう。

平滑筋(内臓筋)

平滑筋は内臓や血管の壁、皮膚の中に存在する筋肉のことで、別名「内臓筋」とも呼ばれています。平滑筋という名前からもわかるように、骨格筋や心筋のような横縞模様のある横紋筋ではなく、表面は滑らかなのが特徴です。また、横紋筋と比べると伸び縮みしやすく、ゆっくりリズミカルな収縮を行う特徴もあり、食べ物を胃腸に沿って下方向へ動かす消化器の蠕動運動や、血管の収縮、血液の循環といった働きをしています。骨格筋は心筋と同じく、自分の意思では動かすことができない不随意筋です。

骨格筋は動かし方によって違いがある。

上記で紹介したとおり、筋肉には3つの種類がありますが、私たちが一般的に「筋トレ」と呼んでいるのは、骨格筋のトレーニングになります。骨格筋は神経の刺激などによって収縮することで動かされていますが、この筋肉収縮運動は「等張性収縮(アイソトニック)、「等尺性収縮(アイソメトリック)」、「等速性収縮(アイソキネティック)」の3種類に分類することが可能です。では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

等張性収縮(アイソトニック)

等張性収縮は、筋肉が一定の力を発揮しながら収縮することです。筋肉が縮みながら力を発揮する「短縮性収縮」と、伸びながら力を発揮する「伸張性収縮」の2つの種類に分類されます。ダンベルプレスやスクワット、クランチなどの筋トレなどで使われる骨格筋の動かし方です。

等尺性収縮(アイソメトリック)

筋肉の長さが変わらない中で(筋肉の端と端が固定された状態)収縮することを等尺性収縮と呼びます。関節を動かさず、同じ姿勢で筋肉に一定の力を入れて行うトレーニングなどで使われる骨格筋の動かし方です。

等速性収縮(アイソキネティック)

等速性収縮は、筋肉が一定のスピードで収縮することです。等速性収縮は一般的な運動では難しく、専用の機械などを用いることで発揮することができます。

まずは鍛えることを優先する場合

では、実際にダイエットや健康維持のために筋力トレーニングを行う場合、どのような点に注意したら良いのでしょうか。大切なポイントを詳しく見ていきましょう。

全体的に満遍なくトレーニングを行う

ダイエットや健康維持のために筋トレをする場合には、胸、足、肩、背中、お腹、腕など体全体の筋肉を満遍なくトレーニングすることが大切です。

大きな筋肉(大胸筋など)を意識してトレーニングを行う

大胸筋をはじめとする体幹部分に近い大きな筋肉を中心にトレーニングをすることで、周辺の筋肉を鍛えながらエネルギーの消費効率もアップすることができます。

筋トレは自己流の間違った方法で取り組むと、ケガのリスクが高くなって危険です。運動に慣れていない方や、しばらく運動から遠ざかっていた方は、スポーツジムなど専門家のサポートを受けながら始めてみてはいかがでしょうか。

ひょっとして秋バテ?やる気の出ない時の解決法

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最近の9月はまだまだ猛暑日もあり、私たちの体は夏の暑さに加えて、まだまだ続くこの暑さによって疲労も蓄積してきています。
本来の秋といえば、食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋など、過ごしやすい季節のはずなのに、なんだか体が本調子ではないという方が増えています。
食欲不振や頭痛、眠れない、疲れが取れないなど、過ごしやすくなった頃に、そんな悩みを持つ方は「秋バテ」かもしれません。「秋バテ」の原因と対策を知って、体を守りましょう。

「秋バテ」になる理由

夏バテの一番の原因は、エアコンによる体の冷えや、冷たいものの取りすぎで体の水分バランスを崩すことで起きやすいです。
しかし秋バテの原因は、気温の変化や季節の変わり目で起こる自律神経の乱れが大きいといわれています。
自律神経が乱れると体にさまざまな不調をきたしてしまいます。

気温の変化

夏の間に使った冷房によって、寒暖差から自律神経が乱れやすくなり、「秋バテ」を引き起こすといわれています。しかしここ数年は冷房を使わないと熱中症になってしまうくらいの厳しい暑さが普通になり、天気予報でも「今日はエアコンを使いましょう」と言うくらい、冷房を使うこと自体は、まったく問題がありません。
しかし、冷房でキンキンに冷えた部屋と暑い屋外を、何度も行き来することによって、急な寒暖差に体が対応しきれず、温度調節をする自律神経が乱れやすくなります。

冷たいものの取りすぎ

暑いからといって、冷たいものを飲んだり食べたりすることが多いと、胃に負担がかかるといわれています。冷たいものをばかりを摂取すると、体内の体温が下がり、血行不良が起こりやすくなってしまいます。血行不良は、体の機能を低下させ、消化不良を起こす原因や、食べ物から取り入れた栄養を吸収できなくなることがあります。
そのような夏の生活を続けることによって、胃への負担は蓄積され、暑さが落ち着いてきた頃に、不調を引き起こすといわれています。

気圧の変化

9月は天候の変化がめまぐるしいのが特徴です。長雨や台風が多く、気圧の変動がめまぐるしいせいか、頭痛やめまい、だるさ、肩こりなどの体調不良を感じる人もいます。

気温変化が原因の場合の対処方法とは?

暑さにより冷房で体が冷えていると、屋内と屋外で寒暖差が激しく自律神経が乱れていると疲れ・だるさが残ります。
秋になると1日の温度差も朝と晩で10度以上差が出ることもあり、毎日同じような生活をしていると疲れがひどくなり、免疫力が下がり、発熱などの風邪をひきやすくなります。
このタイプの場合の対処方法としては

・靴下や腹巻などで、体の末端や体の芯を温めるようにする。
・お風呂にしっかり浸かり、汗をかき疲労をとるようにする。
・朝晩の気温差が大きいので、出かける時には上着を一枚持ち体を冷やさない。

冷たいものを取りすぎた人の場合の対処方

まずは冷たく冷やした飲み物の飲み過ぎに注意します。
そのままにしていると胃腸の血行が悪くなり動きが悪くなります。すると消化・栄養の吸収機能が低下して、食欲不振・下痢・胃もたれなどの症状が出ます。
このタイプの場合の対処方法

・飲み物は常温、食べ物は暖かいものを食べるようにします。
・消化の良いものを食べて、胃の負担を少しでも減らす。
・ビタミン・ミネラルなどの栄養をとる。

「秋バテ」を知って、楽しい秋を

秋バテ対策は、体を守り、休ませて、自然な回復を待つのがポイントです。
季節の変わり目に特有の劇的な天候の変化は、自律神経のバランスを崩し心身にとってはかなり大きなストレスになります。
日頃ストレスを抱えている人は、この時期に負担を倍増させないよう、日々の生活を見直して無理のない楽しい秋を過ごしてみたらいかがでしょうか?

この記事を書いたライター
近藤 澄代 美容師 / Best Performance サポーター
渋谷にある美容室TRUEとTRUEsouthの2店舗マネージャー。 テレビ、ライブ、広告、雑誌等でヘアメイクとしても活動。 オーガニックシャンプーやまつ毛美容液の開発プロデュースをして、髪の事、皮膚の事、メイクの事、研究しています。 メンダル心理カウンセラーの資格もあり、心についても勉強中です。

基礎代謝と肥満の関係。太りやすくなった理由は体の変化にあった

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若い頃はいくら食べても太らなかったのに、年齢を重ねるにつれて、食べ過ぎがダイレクトに体重増加につながると痛感している40代の方は多いのではないでしょうか。

若い頃と同じ量を食べていても、太りやすくなってしまう原因は「基礎代謝」にあります。基礎代謝と肥満の関係をきちんと理解して、健康的で理想的な体型を維持していきましょう。そこで今回は、年齢とともに変化する基礎代謝について、詳しく解説していきます。

基礎代謝とは

基礎代謝とは、呼吸や体温の維持、心臓などの内臓を動かしたり、血液を循環させたりなど、私たちが生きていく上で欠かせない生命維持の活動に使われるエネルギーです。何もせず安静にしている時でも消費されるエネルギーで、男性の場合は16歳、女性の場合は14歳をピークにして20代ごろから徐々に下がっていくと言われています。
生命維持のための必要最低限のエネルギーと言うと、それほど多くないように思うかもしれませんが、実は基礎代謝は消費エネルギー全体の70%を占めているとされています。そのため、基礎代謝を上げることはダイエットにも大きく影響します。

また、基礎代謝は体温を維持する働きもあるため、基礎代謝が低下することで体温が下がって免疫力の低下に繋がることも。体温が低下すると言うことは、血行も悪くなるということですから、顔色が悪くなったり、リンパの流れが滞って肌の調子が悪くなったりと、さまざまなトラブルにつながることもあります。

基礎代謝が減ると肥満につながる

同じ食事をしていても太る方と太らない方がいるのは、基礎代謝が大きく影響しています。私たちが日々の生活のなかで消費しているエネルギーは、体を動かすことによって消費される「生活活動代謝(運動代謝)」と、食事の吸収時に消費される「食事誘発性体熱産生」と、基礎代謝の3種類がありますが、基礎代謝は全体の消費エネルギーの70%と大きな割合をしめているため、低下すると消費エネルギーが減ってしまい太りやすくなってしまうのです。

基礎代謝を変化させる要素と年齢の関係

基礎代謝というのは年齢とともに変化すると言われていて、例えば18~29歳男性の平均基礎代謝が1,550 kcalなのに対して、30~49歳男性は1,500kcal、50~69歳男性は1,350kcalと年齢が上がるとともに基礎代謝量が低下していることがわかります。

基礎代謝が下がるということは、その分消費するエネルギーが少なくなるということですから、基礎代謝が高かった頃と同じような食事を続けていると消費しきれなかったカロリーが脂肪となって体内に蓄積されてしまうことに。その結果、いわゆる中年太りに陥ってしまうというわけです。

では、なぜ年齢を重ねると基礎代謝が低下してしまうのでしょうか。その主な原因のひとつが、筋肉量の低下です。年齢を重ねると筋肉を作る男性ホルモンの分泌量が減るだけでなく、運動する時間が短くなってしまう傾向にあるため、筋肉量が減って基礎代謝が低下してしまうのです。

生活習慣が原因で、さらに基礎代謝を下げてしまうことも

年齢以外にもさまざまな要因によって基礎代謝は低下します。では、基礎代謝を下げてしまう主な原因について詳しく見ていきましょう。

運動不足

基礎代謝は内臓だけでなく、筋肉でも消費されているとされています。そのため、代謝をアップするためには筋肉量をしっかりとアップさせることが大切です。反対に、運動不足の状態が続くと筋肉量が少なくなってしまうため、基礎代謝量も低下してしまいます。

ストレス

仕事などでストレスの多い生活をしていると、コルチゾールと呼ばれるホルモンが過剰に分泌されてしまいます。このコルチゾールは糖代謝などを行うホルモンですが、過剰に分泌されると筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうことがあると言われることもあります。筋肉量が減ってしまうと基礎代謝も低下してしまうので、ストレスはこまめに発散するようにしましょう。

偏った食生活

基礎代謝は肝臓でも行われますが、甘いものや脂っこいもの、ジャンクフード、過度な飲酒などの偏った食生活を続けていると、肝臓に大きな負担がかかってしまい、基礎代謝が低下してしまうのです。
大切なのは栄養バランスの取れた食事を1日3食しっかりと食べること。ゆっくりとよく噛んで食べることで、血糖値の上昇を抑えることができ、肝臓にかかる負担も減らすことができるのでおすすめです。また、栄養バランスの取れた食事は、基礎代謝のアップだけでなくダイエット効果も期待できます。

基礎代謝を上げるというと難しいことのように思われがちですが、どれも日常生活に密接していることばかりです。バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な睡眠と休息、ストレス発散など、日々の生活のなかで少し気を配ることで、基礎代謝の低下を防ぐことができます。

年齢による体重増加や体力の低下が気になっている方は、ぜひ上記の内容を参考にして基礎代謝を上げていきましょう。