Archive for 11月, 2016

完走後も顔のメイクが崩れない!マラソン時のメイクの鉄則6ヵ条

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vol-92

女性ランナーにとって“崩れないメイク”をすることは重要な課題です。普段のトレーニングでも、注目が集まるマラソンレース本番でも、汗をかいても怖くない、とっておきのメイク法をマスターしましょう。

鉄則1 下地&日焼け止め

まずは化粧下地と日焼け止めです。この2つは別々のものをそれぞれ塗ってもいいのですが、1つですませてしまうという方法もあります。1つですませるなら、化粧下地として肌を整えられる日焼け止めを使うか、逆にSPF、PAなどUV対策機能を備えている化粧下地を使います。UVカットをしながら化粧下地としても使えて、スキンケアもできる、という製品が各種あります。これらを探して活用すれば簡単でしょう。
なお、別々のものを使うときは、まずUVケアをしてからメイク下地を塗る、という順番を守るのがセオリーです。

鉄則2 ファンデーションはリキッドタイプ

ファンデーションは崩れにくいリキッドタイプを使いましょう。スポーツシーンでは伸びが良くて艶が出るタイプのものがフィットします。水で軽く濡らしたスポンジを使って叩きながらなじませていくと、日差しの下でも色ムラが目立ちません。しかも、水が蒸発して固まると崩れにくくなるのでおすすめです。

鉄則3 フェイスパウダーでコーティング

次はパウダーを乗せて、ファンデーションをさらにコーティングします。ブラシを使って全体にはたき、Tゾーンはパフで仕上げます。または、手に直接、パウダーを少し取って、両手のひらで顔を覆うようにして肌になじませるとより肌に吸着させられます。フェイスパウダーは下地とファンデーションに蓋をするために使うイメージです。

鉄則4 アイメイクはウォータープルーフ

アイメイクはウォータープルーフタイプをチョイスしましょう。崩れるときには下瞼からということが多いので、シンプルにするなら上瞼だけアイライナーを使う方法もあります。もしくはここでもフェイスパウダーを活用して、目の下の縁までパウダーを乗せてみましょう。マスカラもウォータープルーフを使いますが、ビューラーできちんとカールさせておいてからつけるほうが崩れにくく仕上がります。

鉄則5 眉毛もウォータープルーフかアイブローコートで

マラソン時でもしっかりと眉毛を描いておきたいという方は、汗が出ても落ちにくいウォータープルーフタイプのアイブロウを選びましょう。
描いた眉の上からコーティングしてくれる、アイブローコートを塗る方法もあります。アイブローコートは100円均一でも売られていて、とても重宝すると人気があるようです。

鉄則6 唇にはグロスルージュ

口紅とグロスの中間であるグロスルージュを選ぶと、落ちづらくベタつかない雰囲気になります。レースのときは水を飲むことになるので、赤よりもベージュや薄いピンクを選ぶほうが無難です。唇がカサカサになるのを防ぐために、UVカット効果があって淡い色のリップクリームを選んでもいいでしょう。

汗をかいても崩れないメイク方法を知っていると、快適なランができるようになります。もちろん、ランニングやマラソンに限らず、いろいろなスポーツに挑戦するときにも役に立つでしょう。ゴルフやテニスなどの女子選手のメイクを見てみるのも参考になります。ぜひ、華やかなウエアに映える明るいメイクで、マラソンを楽しんでください。

毎日のマラソン、ランニングで使えるiPhoneアプリ5選

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今や、マラソンやランニングを始めるならスマホアプリの活用は必須……と考える人は少なくありません。走りながら音声案内を聞いたり、記録を保存して振り返ったりすることもできます。今回は、おすすめのiPhone用ランニング支援アプリ5本をご紹介します。

ストーリーランも楽しい「Runtastic」

走るときにiPhoneを携帯することで、走行距離やタイムはもちろん、消費カロリーも自動計算して表示・記録してくれるアプリです。
GPSによるトラッキング機能の性能が高く、マップ上に走ったルートがわかりやすく表示されるので、これだけでも使う価値があるでしょう。
また、「ストーリーラン」モードが搭載されているのも特徴です。中にはランナーが街からの脱出を強要されるようなストーリーも用意されており、臨場感たっぷりな効果音やナレーション(英語音声)を聞きながら、映画の主人公になった気分で走れます。ストーリーランはアプリ内課金制ですが、無料で試聴できるものも用意されています。

視覚化が魅力の「RunGraph ウォーキング・ランニングGPSグラフィックDESIGN」

GPSによるトラッキングデータを、ユニークかつ美しいグラフィックで視覚化してくれるアプリです。
走り終わってマップ上にログが展開されたら、用意された各種デザインテンプレートをタップ。すると、さまざまなパターンでビジュアライズされたデータが表示され、保存やシェアすることもできます。
また、ビジュアライズされたデータを使って、そのままプリントTシャツをオーダーすることも可能。なんとレースなどで走った自身のマラソンの記録をビジュアライズして、そのまま個人的なTシャツにすることができます。

お気に入りのルートを探す!「マップマイラン」

ランニング中の走行距離や消費カロリー、ペース、リアルタイム統計(平均や最低、最高記録)などを画面表示・音声で教えてくれるランニング支援アプリです。
マップ上に走ったルートが表示されるトラッキング機能に加え、距離などを指定して近所のランニングルートを探し、メニューを作成できる機能も備えています。この、条件に合ったいろいろなルートを見つけることができるのがマップマイランの一番の特徴でしょう。また、友達を探して登録してプロフィール情報や記録を共有したり、近所で人気のランニングルートで他のランナーと記録を争うこともできます。無料版でも多機能で、MyFitnessPalという別のアプリと連携してカロリーや栄養管理を行うこともできます。

ランニング支援の定番?「RunKeeper」

ランニング支援アプリとしてよく知られているアプリの一つです。
ランニング中はタイム、距離、平均ペース、平均速度、現在の速度など、必要な情報を選んでリアルタイムで知ることができます。走りながらiTunesライブラリの音楽を聴くことも可能です。
また、トレーニングプランを作成する機能があり、これは「減量」「ランニングを習得」「レースに参加」といった目的を選んでおすすめのメニューを作成してもらったり、自分で目標を定めてメニュー作りをしたりもできます。他にも、友達を登録する機能、多くのユーザーが参加しているチャレンジメニューに参加できる機能もあります。無料版だけでも欲しい機能が過不足なく備わっていて、操作もわかりやすいのが人気の理由でしょう。

シンプル・イズ・ベストな「JogNote」

走るときにアプリを立ち上げてスタートボタンをタップしたら、「ラン」「ウォーク」「自転車」の中からモードを選んでスタートするだけ、という簡単設計のアプリです。

走り終えたら画面をタップして終了し、記録を保存します。音声案内は日本語で、デフォルトの設定では1kmごとの距離の通知、5分ごとのタイムの通知、ラップごとのペースの通知、記録開始/終了の通知を行ってくれます。距離、タイム、消費カロリーなどの記録はカレンダー上で確認したり、グラフで見たりすることもできます。日記の追加、写真の撮影と表示、Facebook投稿、友達を招待してアプリ内で情報を共有することも可能です。シンプル・イズ・ベストと考える人にとっては最適なアプリでしょう。

気に入ったアプリが見つかれば、走ることに対するモチベーションも上がるものです。もっとマラソンやランニングを楽しいものにするために、ぜひこれらのアプリを活用してみてはいかがでしょう。

まだまだ増え続ける!?日本のランナー人口の推移と人気の秘密

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日本は空前のマラソンブームのさなかにあるといわれます。確かに、日常的に街や近所を走るランナーの姿を見る機会が多くなっているのではないでしょうか。日本のランナー人口はどれくらい増えているのか、人気の理由は何なのか、現在のマラソン事情についてご紹介します。

東京マラソンから始まった、日本でのマラソン人気

一般人を含む3万人のランナーが参加した「東京マラソン」が始まったのは2007年のことです。当時の一般参加の倍率は3.1倍、それが2013年の第7回からは10倍を超えるようになり、2017年開催の第11回は12倍を突破しました。東京マラソンの盛況ぶりは他の都市にも飛び火し、大阪、神戸、名古屋(ウィメンズ)、福岡、京都などでも数万人規模の都市型マラソンが始まって人気を得ています。

皇居の外周路を走る皇居ランの人気も衰えることを知りません。昔から東京では最も人気のあるランニングスポットでしたが、東京マラソンが始まったのを契機に一気にランナーが増加。今では多い日には1万人を超える人々が走るといわれ、ちょっとしたランナー渋滞が起きるほどになっています。
周辺にはロッカーやシャワー施設を備えたランナー向け専用施設も多く作られています。東京では皇居周辺に限らず各所の公園や遊歩道を走るランナーも増え、また全国に目を向けても大阪城公園、名古屋城周辺なども人気のランニングスポットとなっています。

ランナー人口の推移

では、日本におけるランナー人口はどのように推移しているのでしょうか。
笹川スポーツ財団の「成人のジョギング・ランニング実施率の推移(1998年~2014年)」という調査によると、2014年時点で「成人のジョギング・ランニング」を年1回以上実施している人は986万人、このうち週1回以上のランナーは550万人と推計されています。一方、東京マラソンが始まる前の年である2006年は年1回以上のランナーは606万人、週1回以上のランナーは298万人でした。つまり、週1回以上走る人だけを比べても、2006年からの8年間で250万人以上、ランナーが増えているわけです。
これは名古屋市の人口よりも多い数です。なお、男女別では2014年の週1回以上走るランナーは男性が371万人、女性が172万人で、男性の方が2倍以上多いことが報告されています。また、年代別では20代、30代、40代の順で走る人が多いようです。

マラソン人気の理由は?

もちろん、日本におけるこのようなマラソン人気、ランナー人口の急増は、東京マラソンが始まったことだけが理由というわけではありません。
走ることを始める動機として最も多いのは「健康のため」でしょう。健康な体づくり、あるいは体重を落とすために走るのは近年ではごく自然なことになっています。いわゆるメタボ健診(特定健診・特定保健指導)の義務化がスタートしたのは2008年のことです。その対策の一つとしても、ランニングやジョギングが注目されるようになりました。

前述の皇居ランナーのための施設や、ランニングコースが増えていることも見逃せません。とくに都市部では、走るための環境が年々整えられています。
また、マラソンは絶対に必要な道具もなく手軽に始められるスポーツですが、一方でスポーツブランドが発売するシューズやウェア、あるいはスマホのランニングサポートアプリ、腕時計型などのウェアラブルデバイスといった関連製品も多く登場しています。これらもマラソン人気を後押ししているといえるでしょう。さらにいえば、24時間テレビなどの番組でタレントや芸人がマラソンに挑戦する企画が多く放送されていることも、走ることを身近に感じさせています。

実際に走ることが習慣になってくると、単に健康や体に良いというだけではなく、走ること自体の気持ちよさ、走ることで得られる達成感などにも気づかされます。走り始めると、走ることの面白さに魅了される人が少なくないのです。マラソン人気の本質はむしろ、そんなところにあるのかもしれません。もしもあなたがまだ走ることをためらっているのなら、最初から頑張る必要はありません。まずは試しに、ゆっくりとしたペースで走り出してみてはどうでしょうか。

マラソンに歴史あり!古代ギリシャから現代日本までの長い道のり

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マラソンは一体いつから始まった競技なのでしょうか。そのルーツを探ると、なんと紀元前490年にまで遡ることに……!? 現代の日本におけるマラソン人気にまで連なる歴史のエッセンスを、ざっくりとご紹介します。

マラソンの語源

マラソンという言葉はギリシャの地名「マラトン(Marathon)」から来ています。紀元前490年、フェイディピデスというギリシャ軍の兵士が、「マラトンの戦い」での勝利の報告をするため、アテナの町まで約40kmの距離を走りました。フェイディピデスは城門にまでたどり着くと、「我が軍勝てり!」と叫んで倒れ、そのまま絶命したと伝えられています。
この故事が由来となって、1896年にアテネで開かれた第1回オリンピックで、マラトンからアテネ・パナシナイコ競技場までを走る長距離走が生まれました。これがマラソンのはじまりです。ちなみに、Marathonを英語読みするとマラソン(マラサンに近い発音)となります。

近代マラソンのはじまり

マラソンが42.195kmを走る競技となったのは、その後、ロンドンで開かれた第4回オリンピックがキッカケでした。この大会では当初、41.843kmを走る予定だったのですが、イギリス王妃のアレクサンドラ・オブ・デンマークが「スタートはウィンザー城の庭で、ゴールはロイヤルボックスの前で見たい」とわがままな注文をつけたため、距離が延長されて42.195kmになったと言われています。そして、この出来事をもとに距離が正式に統一されたのは、第8回のパリ・オリンピックからでした。
その後、1966年のボストンマラソンでは、それまで男子のみが行っていたマラソンに、女子が主催者に隠れて走るという出来事が起こります。その後のマラソン大会でも競技に参加する女子は後を絶たず、1972年にようやく初めて女子の参加が正式に認められることになりました。オリンピックで女子マラソンが正式種目となったのは、意外と最近とも言える1984年のロサンゼルス・オリンピックからのことです。

日本におけるマラソンの広がり

日本でのマラソンの歴史を遡ると、1909年、明治42年3月21日に初めての大会が開催されています。神戸市兵庫区の湊川埋立て地から、大阪市の西成大橋(現淀川大橋)までの距離約32kmを走る、その名も「マラソン大競争」という大会でした。
オリンピックに日本が初めて選手を送り込んだのは、1912年の第5回ストックホルム・オリンピックです。日本がオリンピックに参加したのもこれが初めてでした。
その後、1964年の東京オリンピックでは円谷幸吉が銅メダルを獲得、4年後のメキシコ・オリンピックでは君原健二が銀メダルを取り、日本中を大いに湧かせます。
また、東京オリンピックではエチオピアのアベベ・ビキラがマラソン初の2連覇を成し遂げるとともに、世界最高記録を出したことも大きなニュースとなりました。これらを契機に、日本におけるマラソン人気は急上昇していくことになります。

日本のマラソン選手

日本マラソンの黄金時代といわれる時代がやってきたのは、1970年代後半頃からです。宗茂・宗猛兄弟、瀬古利彦、伊藤国光、中山竹通、谷口浩美、高岡寿成などが活躍し、中でも谷口選手は1992年のバルセロナ・オリンピックで金メダルを獲得しました。

女子マラソンも大きな躍進を見せていきます。大島めぐみ、有森裕子、高橋尚子、野口みずきといった選手が数々の世界大会で好成績を残していきます。2000年のシドニー・オリンピックでは小出義雄監督の指導のもと、高橋尚子が金メダルを獲得。続く2004年のアテネ・オリンピックでは野口みずきがまたもや金メダルに輝くという快挙を成し遂げました。

マラソンは大きな大会が開かれるたびに日本国内で注目を浴び、現在でも競技として大きな人気を博しています。一方でアマチュアの間にも走ることが浸透し、市民マラソン大会や都市型マラソン大会が盛んになっていきました。競技ランナー、一般ランナーともにマラソンに親しむ人が増え、今後もますます新たな盛り上がりを見せていくでしょう。

まさかの雨天決行!マラソン大会当日に準備するべき雨対策

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マラソン大会当日、雨が降ってしまったらどうすればいいのでしょうか。何も対策をせずに臨んでしまったら、大会を楽しむことができず後悔することになるかもしれません。今回は雨対策について、絶対に知っておきたいポイントをご紹介します。

雨に濡れたときの影響

雨天のマラソンでは、雨によって体や走りにさまざまな影響を受けることになります。まず、雨に濡れれば体が冷えます。走っている間は体が発熱しているのである程度、耐えることができますが、寒い季節や風の強い日は体温を奪われる上に素肌をさらしている部分が冷え切り、筋肉が強張っていきます。
また、スタート前の待機が寒くて辛いという問題もあります。大きな大会では、1時間近く雨に濡れながら待つこともあるので注意が必要です。
雨が降っていると視界も悪くなるので、眼鏡をかけている人はとくにやっかいです。靴の中に水が入り込んで靴下が濡れるのは不快なだけでなく、足が重くなって走りに影響します。さらに路面が滑りやすくなり、水たまりもできて走りづらくなるでしょう。

準備するべきグッズ

以上のようなことを考えて、雨の日のマラソン大会ではしかるべき雨対策を行うことが必要です。次のようなグッズを準備しましょう。

ポンチョ

頭からすっぽりとかぶって体を覆うポンチョは、寒いときや待機時に役に立ちます。100円ショップで売っているポンチョでもかまいませんが、使い勝手がいいのは透明なゴミ袋で作るお手製ポンチョです。首と腕の部分にだけ穴を開けてかぶれば、シャツにつけたゼッケンも見えます。不要になったらエイドステーションのゴミ箱などに捨てることができるのも便利です。まれに路上に捨ててしまう人がいますが、これはマナー違反なので絶対に止めましょう。

防水キャップ

防水性のあるツバ付き雨天用ランニングキャップも、あるとないとでは大違いです。目と顔に雨が当たるのをある程度、防いでくれるので、マラソン中のストレスが軽減されます。眼鏡をかける人は、帽子に加えてレンズを石鹸で洗っておくと水滴が流れ、曇り防止にもなります。帽子が防水加工されていない場合は、ビニール袋を切って帽子にかぶせるのも効果があるでしょう。

速乾性の靴下

雨の日のマラソンで靴からの水の侵入を防ぐことは不可能です。靴下は綿素材のものを履いていると靴の中で水をたっぷりと吸ってしまいます。高機能素材を使った速乾タイプの靴下を用意しましょう。マラソン用のランニングソックスは靴ずれも起きづらく快適です。

ワセリン

首や腕など肌が露出している部分はワセリンを塗るのがおすすめです。ワセリンは撥水機能、保温効果があり、お腹に塗っておくのも体が冷えづらくなります。雨の日以外にも、足の指の豆防止、太腿や乳首に塗って肌擦れ防止などに使えるので一つ用意しておきましょう。

防水バッグ

マラソン中に預けることになる荷物も濡れないよう雨対策を。レース後にバッグの中身がぐっしょりと濡れていると着替えもままなりません。防水バッグをビニール袋で2重に包むくらいでちょうどいいでしょう。なお、濡れたウエアを入れるなど用途が幅広いビニール袋もたくさん用意しておいてください。

マラソン前夜から始める水分補給

走行中や前後に注意すべきポイント

雨の日のマラソンは準備運動を念入りに行いましょう。ストレッチなどで体をよくほぐし、体を温めておきます。雨の日は筋肉が強張りがちなので、あらかじめ筋肉を動かしておくことは、タイムにも好影響をもたらします。
ランニング中は足元に注意します。水たまりは下手に回避するより、浅いものなら突っ切ってしまったほうが早いでしょう。ただし、すべらないように注意。また、雨の日は走るのをやめてしまうと一気に体が冷えるので、スローペースでも足を動かし続けることが肝心です。

走り終わった後は乾いたタオルなどで体を拭くことを最優先に。濡れたウエアもすぐ着替えること。その後はゆっくりとお風呂に入って体を温めてください。

雨の日のマラソンはいつもよりもずっと多く体力を使います。準備のあるなしが体力の消耗度を左右し、レース結果にも大きく影響します。雨が降りそうだと思ったら、必ずしっかりとした準備をしてください。

マラソンランナーが最低限意識しておきたいマナーとは

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マラソンランナーのマナー……と言われてもすぐにはピンとこないかもしれません。しかしマラソンがライフスタイルの一部と言えるほど定着した昨今、ランナーのマナー問題はいろいろなシーンで問題となりつつあります。そこでここでは、マラソンランナーが日頃から最低限、これだけは意識しておきたいというマナーについて解説します。

他のランナーへの配慮

狭いコースを走っているとき、あるいは皇居周辺など人気のあるコースを走っているときなどに、後ろから走ってきたランナーが体のすぐそばをかすめるように追い抜いていったという経験をしたことはないでしょうか。こちらがマイペースで走っているときには、これはちょっとした恐怖です。中には「どいてどいて!」など怒声を浴びせながら走り抜けていく人もいます。速いペースで走っている人にとっては他のランナーが障害物のように見えるのかもしれませんが、このようなことは絶対にやめましょう。声をかけるにしても「右側通ります」など、驚かせないように気を遣った声かけをするべきです。

ゴミは持ち帰る

ゴミは持ち帰るというのは、マラソンだけでなく、どんなときにも当てはまる当然のマナーです。ランニングをしていてゴミが出たときも、当然、ゴミは持ち帰るようにしましょう。また、最近ではマラソンレースで発生するゴミが問題になっています。レース前の待機中に防寒用に着込んでいたビニール袋などで作ったポンチョを、無造作にスタート地点の道路に捨てていく人、あるいはエイドステーションで水分を補給した後の紙コップをポイ捨てする人も目立ちます。これらもゴミ箱にきちんと捨てるか、丸めたり畳んでポケットに入れて走るなど、責任を持って処理をするようにしてください。

歩道は歩行者優先

歩道は本来、歩行者のものです。走るとき、ランナーは場所を借りているのだという気持ちを忘れないようにしましょう。まず何より、歩行者の安全な歩行を優先してください。ランナーを追い越すときと同様、後ろから追い越すときには声をかけたり、なるべく距離を取って追い抜くなど、出来る限りの配慮をしたいものです。特にお年寄り、子供、夜道を歩いている女性などには配慮すること。仲間と走るときに横一列や団子状態で走らないことにも気をつけましょう。

車、自転車への配慮

街を走るときは車や自転車にも十分に注意してください。夜、交通量が少ないときでも信号を無視して道路を渡ることは厳禁です。走るのを中断したくない気持ちはわかりますが、それなら信号に妨げられないコースを探しましょう。夜は黒いウエアなどは避けて目立つ服装にし、反射素材やLEDで光るタイプの裾バンド、アームバンド、リストバンドを装着するのがおすすめです。また、音楽やランニングアプリの音声を聴きながら走る人もいますが、その場合はちゃんと周囲の音も聴こえるように音量は抑えめにしましょう。

誰か1人マナーが悪いマラソンランナーがいれば、ランナー全体に対する印象が良くないものになってしまいます。1人ひとりがランナー代表であることの自覚を持ち、マナーを守って、マラソンやランニングを楽しんでください。

マラソンルートの作成ならこれ!最強のルート作成アプリ集

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自宅付近に良いマラソンルートはないものか……と考えているのなら、スマホでマラソンルートを探してみてはいかがでしょう。世の中には、マップ上で距離を測りながら、簡単にルート作成ができるアプリが存在します。おすすめのものを3つご紹介しましょう。

キョリ測

キョリ測は、マップ上に表示したルートの距離を簡単に測ることのできるアプリです。例えば現在地点から最寄りの駅まで距離が何kmあり、徒歩、ジョギング、自転車、車でそれぞれ何分で着くのかを調べることができます。
マップ上にルートを描くには、画面中央のマップ上に現れる「+」マークにスタート地点を合わせて画面下のメニュー内の「+」をタップ、次に通過点、最後にゴール地点をタップすればOKです。直線距離ではなく道路に沿った距離を測りたいときは、細かく区間を刻んでいきましょう。
または、有料版を購入すると自動的に道路経路を辿ってくれるようになります。また、指でマップ上をなぞってルートを作ることもできます。

マラソンルートを作成したいときも、このアプリは十分に役立ってくれます。ルートを作れば距離と所要時間が確認でき、自分のランニングスピードを入力して設定できるのも嬉しいところです。また、性別、年齢、体重を入力設定すれば、ルートを走ったときの消費カロリーも表示されます。作ったルートの保存や、メールやツイッターでの共有も簡単です。

RouteDesigner

RouteDesignerもマラソンルートを作成できるアプリです。マップ上のスタート地点や通過点を指定することで、ルートを自動的に表示してくれます。操作方法は、やはり地図の真ん中に現れる「+」マークにポイントを合わせて、メニューの「+」ボタンをタップするものです。この方式は指が太くても正確に操作できるのがいいところです。通過点はどんどん継ぎ足すことができ、その際に道路に沿った経路を表示するか、直線にするかを選択できます。ルートを保存することも、もちろん可能です。

面白いのは、マップ上の任意の場所にタイトルとメモを残せる機能です。マラソンルートを作成したら、途中地点で注意しておきたいことなどを文字で貼り付けることができます。なお、RouteDesignerでは、ルートの距離は自動的に表示されるものの、所要時間と消費カロリーは表示されませんのでご注意を。

GoogleMap

超定番の地図ソフトであるGoogleMapを利用してマラソンルートを作成することも可能です。
基本的な仕組みはこうです。まずPCのブラウザでGoogleMapの「マイマップ」を開いて作成します。そして同じGoogleアカウントでログインしたiPhoneやAndroid端末のGoogleMapアプリを立ち上げます。アプリのメニューから「マイプレイス」を開くと、作ったマップが閲覧できるようになっています。

「マイマップ」を作成するには、PCのブラウザでGoogleマイマップ(https://www.google.com/maps/d/)を開きます。次に画面の上の「新しい地図を作成」をクリックして新規地図を作成するモードに入りましょう。検索窓に住所を入力するか、地図を拡大して目的のエリアを表示し、地図を作成します。検索窓の下にアイテム選択、マーカー追加、ライン描画、ルートを追加といったアイコンが並んでいるので、これらを使ってマラソンルートを作りましょう。まずは通過点をマークし、ラインを描画していくというのが分かりやすいでしょう。「距離やエリアを測定」で距離を測ることもできます。ひとまず作成し終わったら名前をつけ、「レイヤを追加」で描画したラインなどを保存してください。そしてスマホのGoogleMapアプリを開き、検索窓左の1×3ボタンをタップして「マイプレイス」を選択。すると今、名前を付けた地図のタイトルが表示されているはずです。開けば作成した地図が閲覧できます。GoogleMapの多彩な機能が使えるので、このマイマップの使い方を覚えておくと何かと便利です。

地図の上でマラソンルートをシミュレーションしたり、実際に走ったルートを確認しながら新たなルートを探してみると、走ることが一段と楽しくなるはずです。また、レースのルートを眺めながら作戦を考えることもできるでしょう。紹介したアプリをぜひ試してみてください。

なぜ42.195kmになった? マラソンの距離の由来

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20151027

フルマラソンは42.195kmで争われる競技です。しかし、なぜマラソンはこのような中途半端な距離を走るのでしょうか。今回は、マラソンの距離が42.195kmに定められた意外な歴史、由来などについてご紹介しましょう。

いつから42.195kmなの?

もともとマラソンは40km前後の長距離走でした。ただし、1894年にアテネで開催された第1回のオリンピックで行われたマラソンは36.909km、その後再計測されて36.75kmだったことがわかっています。
その長距離走がマラソンレースと名付けられたのは、紀元前490年のギリシャでの「マラトンの戦い」にちなんでのことです。
その昔、アテネ軍がマラトンに上陸したペルシャ軍を破ったという報を伝令するため、フェイディピデスという兵士がアテナの町まで走りました。フェイディピデスは城門にまでたどり着くと、「我が軍勝てり!」と叫んで倒れ、そのまま息絶えたと伝えられています。その距離が約40kmだったというのです。
そしてアテネオリンピック以降、マラソンレースはオリンピックの花形競技として定着していきます。40km前後という目安の距離が引き継がれ、これが42.195kmに統一されたのは1924年の第8回大会、パリオリンピックのときからです。

なぜ42.195kmになった? 距離の由来

しかし実は、最初に42.195kmでマラソンレースが行われたのは第4回大会のロンドンオリンピックでのことでした。この大会では本来、41.843km(26マイル)で設定されていたのですが、イギリス王妃のアレクサンドラ・オブ・デンマークが「スタートはウィンザー城の庭で、ゴールはロイヤルボックスの前で見たい」とわがままな注文をつけたため、距離が延長されて42.195kmになったといわれています。
パリ大会から始まった42.195kmという距離設定は、このロンドン大会の距離をもとに決められたのです。
また、ロンドン大会のマラソンレースでは、もう一つ別のエピソードも生まれています。それはイタリア選手のドランド・ピエトリが誰よりも真っ先に競技場に戻ってきたにもかかわらず、暑さと疲労のために競技場に入ったところで力尽きて倒れたことです。

その後、係員が手を貸してゴールに向かわせるも、ピエトリは何度も倒れ、結局、ラスト350mを10分もかけてゴールしました。観衆はマラトンの戦いの故事を思い出して拍手を送りましたが、その後、係員の助力を受けたことで反則という判断がなされ、失格となってしまいます。このことは「ドランドの悲劇」として語り継がれたのでした。

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42.195kmの計測方法について

ところで、この42.195kmはどのようにして計測するのでしょうか。
現在の日本では日本陸上競技連盟が制定した「日本陸上競技連盟競技規則」に、「長距離競走路ならびに競歩路公認に関する細則」が記されています。
それによれば、道路のどこを測るかについては、「基本のラインは歩道側の端から30cm車道側」「左カーブは歩道側の端から30cm車道側」「右カーブは道路のセンターラインから30cm内側」「S字カーブの場合は指定点を結ぶ最短ライン」と決まっています。
さらに、計測方法は、同じく日陸連の「陸上競技審判ハンドブック」に記述されています。そこには、ワイヤーロープを用いて計測するか、自転車にカウンター計を取り付けて計測するかのいずれかとあります。

近年はワイヤーロープで測るのが主流で、これは直径5mm、50mの鋼鉄製のワイヤーをメジャー代わりにして計測します。つまり、ワイヤーを使って尺取り虫のように道路の決められたラインをコツコツと測っていくわけです。この作業には単純計算で70時間以上かかり、作業員は数十人が必要といわれます。実際に計測にあたるのは国際陸上競技連盟公認公式計測員の資格を持つ人です。

さらに、最後に日陸連の検定を受け、合格する必要もあります。検定に合格すれば公認料を支払うことになり、その額は新設時に210,000円、2年ごとの継続時に105,000円となっています。ここまでやって、ようやくコースが確定するわけです。
マラソンの42.195kmには、さまざまなエピソードが隠されていることがおわかりいただけたでしょうか。日本では1909年に初のマラソン大会が開催され、以降、多くの国民に愛される競技となりました。そして今後も世界で、まだまだ多くの歴史とエピソードが積み重ねられていくことでしょう。

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マラソン、ランニングで活用できるウェアラブルデバイス5選

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20161102

ウェアラブルデバイスとは、体に装着して使用する端末や装置のことです。走りながら自身の体の状態をモニターできるので、ウェアラブルなデバイスとマラソンやランニングは相性が良いといえます。今回は、今おすすめのウェアラブルデバイス、5製品をご紹介しましょう。

心拍数に合った音楽を自動再生「Smart B-Trainer SSE-BTR1」

ランニングやジョギング中に使用することに特化して作られた音楽プレーヤーです。音楽プレーヤーといってもリモコンはなく、やや大きめなイヤホンとケーブルだけというシンプル構成。操作はBluetooth対応のスマホで行います。
このSSE-BTR1最大の特徴は、GPSと心拍計が搭載されていることです。ダイエットやランニングスキルアップなどの目的別メニューを選択すると、音声コーチングに加えて、なんとランナーの運動強度と心拍数に合った音楽を自動再生してくれます。もちろん、さまざまなランニングログの記録も可能。重量約43gと軽量で、防水性を備えている点も嬉しいところです。

あらゆる活動を記録「Nike+ FuelBand SE」

FuelBand SEはライフログツールや活動量計と呼ばれるタイプの製品です。ランニングやウォーキング、その他のスポーツ、さらに日常生活を通したあらゆる活動をNIKE独自の単位である「Fuel」で記録する、というのがメイン機能です。
収集したデータは、iOSアプリとはBluetoothで、パソコンとはUSBで同期でき、アプリやウェブサイトでさまざまな角度から分析・確認できます。
ゴールを設定して週・月・年単位で達成までの進捗状況をチェックしながら「トロフィー」を獲得していくことや、友達とグループを作って競い合うことも可能です。ランニングなどの活動を記録し、ゲームを楽しむように活動状況を改善していくことができるツールです。

高精度GPSチップ搭載「WristableGPS」

WristableGPSはGPS機能付きランニングウォッチです。距離、速度、ラップ、ペース、移動軌跡などを測定し、必要な情報をワンタッチで表示、目標ペースなどはアラームでも知らせてくれます。さらに脈拍センサーを備えたモデルもあり、心拍(脈拍)数を計測して現在の運動強度をリアルタイムで表示することができます。
計測したデータはスマホやパソコンに取り込んで保存し、走ったコースのマップ表示、距離や速度、消費カロリーなども後からいつでも確認・分析できます。また、スマホなどを携帯するのと違って、軽量な腕時計型なのでフルマラソンなどのレースで使用可能なのも利点でしょう。

ランニングポリスも利用!「ウェアラブルカメラ HX-A500」

小型カメラをイヤーフックで顔の側面に装着し、ウェアブル仕様にしたビデオカメラです。「東京マラソン2015」では、一般ランナーに混じって走りながら警備を行うランニングポリスがこのHX-A500を採用し、監視用の装置として活用しました。
操作を行う本体は二の腕に装着でき、カメラ(レンズ部)とはケーブルで接続されます。もし、走りながら見る風景を動画に残したいというのであれば、この製品が大いに役立つでしょう。自転車やバイク、ヘルメットなどに取り付けるアクションカムとも似たコンセプトのカメラなので、アクティブなスポーツシーンでもきれいに撮れるブレ補正機能があり、防水・防塵機能も備えています。モニターはない代わりに、スマホに映し出すなどの連携機能が充実しているのも好ポイントです。

メガネ型の「JINS MEME」

こちらはメガネ型の製品。JINS MEMEの特徴は、3点眼電位センサー、3軸加速度センサー、3軸ジャイロセンサーといった各種センサーが搭載されていることです。これらを使ってわかるのは、使用者の集中度、眠気、運動量、体幹の安定性などです。
つまり、このメガネをかけて仕事をすれば、自分の集中度を測定し、Bluetoothでつながったスマホの専用アプリで分析して、今、自分の体と心がどんな状態にあるかを表示できるわけです。
また、アプリにはランニング用のものも用意されています。それを使えば走りながらフォームの解析とアドバイスを受け、フォームが安定するのはどんなペースで走っているときなのかも知ることができます。この音声アナウンス機能を使えば、まさにJINS MEMEにコーチングされている感覚が味わえるでしょう。

今後、マラソンやランニングに活用できるウェアラブルデバイスはさらに増えていくはずです。こうした製品を手に入れ、近未来を体感できる、ワンランク上のマラソンを楽しんでみてはいかがでしょうか。