Archive for 2月, 2016

子供の健やかな成長を祈って……注目しておきたい食育の必要性

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食に対する正しい知識を身につけ、暮らしをより豊かにしていくことを目的とした「食育基本法」。平成17年6月の成立以来、国を挙げてさまざまな取り組みが行われてきましたが、栄養不良児の増加や「こ食」の問題など、子供たちは今深刻な食の問題に直面しています。
「食」という字は「人」に「良い」と書くように、人を良くすることを育む「食育」の大切さがもう一度見直されるべき時代になっているのです。

子供の食育について

食生活の乱れは、栄養不良や体調不良といった問題の原因となるだけでなく、無気力やキレやすさといった性格、態度、行動にも大きな影響を及ぼします。
「食べることは生きること」と言われているように、食育というのは子供たちにとって生きるための基礎を育てる大切なものです。身体に良い食べものを知り、それを選択する力を身につけ、日本食の持つ素晴らしさを理解する……。一度身に付いてしまった食生活というものは簡単に改善されるものではありませんが、飽食の時代に生きる子供たちが健やかに育つために、食に対する知識を高め、家庭の食卓を見直すことはとても大切なことなのです。

子供がなかなか食事をとってくれない理由

せっかく栄養のバランスを考えた食事を作ったのに、子供が全然食べてくれずがっかりしたという経験はありませんか? 自分の料理の腕が悪いのか、それともどこか具合が悪いのか……子供の偏食や小食に悩む親は少なくありません。ところが実際には、子供が食事をとらない理由は物理的な問題が多く、原因を取り除けば改善されるケースがほとんどです。具体的な例をあげて見てみましょう。

その食材を上手く飲み込むことができない

素材の切り方を小さくしてみたり、少しやわらかく煮てみたりといった工夫ひとつで、咀嚼力の弱い子供には食べやすくなるはずです。

食生活が乱れている

おやつなどの間食が多すぎる、食事から次の食事までの間隔が短すぎるといった食生活の乱れは、子供が空腹になる時間を奪ってしまいます。食べる時間と、おやつの量を見直すようにしましょう。

食事に集中できない

テレビを見ながら、ゲームをしながら、漫画を読みながら、といった「ながら食べ」は厳禁です。食事の時間は「食べること」に集中できる環境を整えましょう。

ストレス、食べることが楽しくない

食べ方やお箸の持ち方など、ガミガミと?り過ぎていませんか? 食事することが楽しいと感じられるように親の気配りは必須です。
また、偏食や小食の子供たちには、「完食する」という経験を積ませることが大切です。最初のうちは料理を取り分ける量を減らし、食べきったという達成感を味わえるようにしましょう。

子供に悪影響のある「こ食」とは?

現代の子供たちが抱える食の問題を漢字で表すと、7つの「こ」が存在すると言われています。

1. 個食…同じ食卓を囲んでいる家族が、それぞれに違うメニューを食べている
2. 孤食…ひとりきりで食事をしている
3. 固食…好きなものや同じものばかりを食べている
4. 子食…親と一緒ではなく、子供だけで食事をしている
5. 粉食…パスタやパンなどやわらかいものばかりを食べている
6. 小食…ダイエットなどが目的で食事の量が少ない
7. 濃食…濃い味のものばかりを食べている

こうした「こ食」の慢性化は、生活習慣病や肥満といった健康面だけでなく、健やかな心の育ちにとっても大きく影響を与える問題なのです。

労働環境やライフスタイルの変化で、家族が揃って食卓を囲むのが難しい時代ですが、一週間のうちの何日かだけでも、「心とお腹を満たす」食事時間を持てるように心がけてみてはいかがでしょうか。

子供の健康問題……体力や学力にも影響してる!?

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文部科学省が「早寝、早起き、朝ご飯」運動の推進に力を入れている背景には、生活習慣が乱れている子供が増えていることが影響していると言われています。また、生活習慣の乱れは、体力や学力にも影響するということも指摘されています。今回は、健康問題が起こる原因と、子供の健康に気を配ることの大切さについて解説していきます。

健康問題が起こる原因

ケガをしやすい、慢性的に疲れを感じている、無気力、イライラするなど、現代の子供たちが抱えている健康問題は実に多様化しています。その原因として考えられることは何でしょうか。具体的に見ていきましょう。

運動機能の低下

現代の子供たちは、習い事や塾などが忙しくて、遊ぶ時間を確保することができなかったり、安心して思い切り体を動かせる場所が減ってしまったりしたことで、体を動かす機会が少なくなっています。それにより、子供たちの運動機能は、昔の子供と比べて低いことが多いと言われています。また、肥満などの生活習慣病を抱える子供も増えているとされています。

夜更かし

現代の子供の就寝時間は、昔と比べて遅くなっている傾向にあります。子供は充分な睡眠を確保できないと、精神的に不安定になったり、慢性的に疲れがとれなくなったりしやすくなりますし、成長ホルモンの分泌量が減って、身長や骨の成長に影響が出てくる恐れもあります。

朝寝坊

就寝時間が遅い子供は、起床時間も遅くなってしまう傾向にあります。また、良質な睡眠が確保できておらず、朝起きても疲れがとれていなかったり、頭がボーッとしたりしてしまう子供も多いようです。

朝食抜き

就寝時間が遅くなってしまい、朝早くに起きられない。そして、時間がなくて朝食を食べられない……というように、寝る時間が遅くなったことにより、朝食を抜いてしまう子供は多いようです。朝食を食べないと、排便のリズムが崩れたり、体温が上がらずに体がだるく感じたり、脳が活性化されず授業に集中できないというような悪影響も懸念されます。

健康観察の仕方

子供の健康を守るためには、規則正しい生活習慣が不可欠です。早寝早起きは当然のことながら、朝食を食べる、登園登校前に排便を済ます、毎日適度に体を動かす、というようなこともしっかりとできているかどうか、親の責任として把握しておくようにしましょう。
子供が規則正しい生活をするには、就寝時間が近づいたら家の電気を暗くして落ち着かせる環境を作る、朝はカーテンを開けて屋内に太陽の光を取り込む、余裕を持った時間に起こす、朝食はバランスよく食べる、登校前にトイレに行かせるなど、日頃の生活に気を配ることが大切です。週末は、親が率先して外に連れ出して子供と一緒に体を動かす遊びをすると良いでしょう。

子供の健康を守るためにも、家族で子供の健康をしっかりと観察するようにしましょう。必要があれば、生活習慣を改善するようにアドバイスすることも大切です。

脳の疲れの原因と解消法

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「脳が疲れる」という概念はあまり馴染みのあるものではないかもしれません。それでも「頭がボーっとする」、「集中できない」、「ミスが多い」といった状況は皆さん経験があると思います。これが「脳の疲れ」と言われているものです。今回はこの「脳の疲れ」についてその原因と解消方法についてご紹介したいと思います。

脳の疲れの原因とは?

まず脳の疲れによる具体的な症状を改めて整理すると、「考える気力がない」、「考える力が乏しくなる」、「集中できない」、「物忘れをする」、「作業効率が悪くなる」、「注意力が散漫になる」などが該当します。
これらは脳の基本的な機能(理解、判断、思考、記憶など)が、「疲れ」が原因で低下してしまったことによって起こる事象になります。
では、「なぜ脳が疲れるのか?」というと、1つは「血行不良」が原因です。脳が血行不良を起こすと、脳に十分な酸素が供給されずその機能が低下するからです。脳が血行不良に陥るのは、首、肩、背中の疲労に起因するとも言われています。疲労によってそれらの筋肉が硬直し、血管をしめつけてしまったために、細くなった血管が十分な血流を脳に送ることができなくなるからです。
2つ目は「睡眠不足」からくるものです。睡眠は脳を休息させるために行う大切なもの。十分な睡眠をとらないと脳の疲れは取れずに蓄積されたままとなってしまいます。
3つ目は「ストレス」です。人間関係の悩みや疲れといった精神的な疲労は脳にダメージを与えると言われています。特に「我慢」を強いて生じるストレスのダメージは相当なものだそうです。
そして最後は、「情報過多」です。脳はその処理能力を超えた情報量を取り込んでしまうと、一気に疲労してしまいます。特にパソコンやスマートフォンの過度な使用はこの情報過多を生む要因とも言えるでしょう。そしてパソコンやスマートフォンのディスプレイが発する「ブルーライト」は、脳の疲労をさらに拍車をかけるとも言われています。

脳の疲れを解消するには?

脳の疲れを解消するためには、まずは休養をしっかり取るようにしましょう。脳だけでなく体もしっかり休ませて全身の疲労を解消させることが大切です。そして、脳と体を休ませるためには睡眠をとることが何よりも重要です。十分かつ質の良い睡眠をとるためには、寝る前には「お茶やコーヒーといったカフェインの入った飲み物を避ける、「パソコンやスマートフォンは使用しない」といった習慣をつけるようにしましょう。また、脳をリフレッシュさせることも必要です。家族や友達、恋人と過ごしたり、趣味を楽しんだりすることで、仕事や、嫌なことから脳を解放させてあげましょう。さらにもう1つ、頭皮マッサージも効果的です。頭皮マッサージをすると脳の血行が良くなります。頭皮マッサージは強すぎないように、そして爪をたてずに指の腹で行うようにしましょう。脳の疲れを放置しておくと、思わぬ病気を発症してしまうケースもあるようです。

今回紹介した内容を参考にしていただき、脳の疲れをしっかりと解消するようにして下さい。

脚の疲れの原因と解消法

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20160210

長時間歩いたり、立ちっ放しだったりすると誰もが脚の疲れを感じるものです。疲れを放置してしまうと何日もその疲れが残ってしまうケースも少なくありません。
そこで今回は脚が疲れる原因と疲れの解消法について紹介したいと思います。

脚の疲れの原因とは?

脚が疲れる原因は主に2つです。1つは「筋肉疲労」です。これは長時間歩いたり、走ったりというように、日常よりも脚の筋肉を酷使することで疲れを生むものです。
また通常の生活においても特定の部分に大きな負荷がかかったりすると筋肉は疲労してしまうので注意が必要です。
もう1つの原因は「血行不良」によるもの。これは筋肉疲労とは逆に、脚を動かさないことで疲れを生むものです。一番分かりやすいのが長時間立ちっ放しでいると疲れてしまうケース。デスクワークで座りっ放しでいても脚の疲れを感じてしまう場合も同様です。
血行不良によって血液循環サイクルに異常をきたすと疲労物質の蓄積を引き起こします。その結果、疲労物質が蓄積した箇所に疲労が生まれ、いわゆる「むくみ」という状態になってしまうのです。

脚というのは、他の身体の部位と比べて、筋肉を稼働しないでいると血行不良が起きやすい箇所です。なぜなら脚が心臓から遠い場所にあること、また心臓に血液を戻す際に「下から上へ」流れを作らなければいけないことから他の部分以上に血液循環にパワーを要するからです。
脚を固定した状態にしておくと脚の筋肉が硬直してしまい、硬直した筋肉では血液循環のための十分なパワーを生み出す機能が果たせなくなります。これが血行不良に陥るメカニズムと言われています。

脚の疲れを解消するには?

脚が疲れる原因を理解していただいたところで、脚の疲れを解消するための方法を3つ紹介していきたいと思います。
まず1つは、立つ姿勢、歩く姿勢を良くするということです。これは疲れの予防にも効果があります。例えば、体が傾いていた、片方の足に必要以上に体重をかけていたりすると、一部の箇所に負荷がかかります。その結果、筋肉疲労はもちろんのこと血行不良を引き起こしてしまうのです。正しい姿勢とは頭のてっぺんから脚の先まで、真っ直ぐなラインを保つことです。そうすることでバランスよく各パーツに負荷が分散されるのです。
2つ目は、横になって休む時に脚枕を活用することです。これは脚枕によって脚の高さを心臓の位置より高くして、通常の「上から下」への血液の流れを逆転させることで血行を良くさせるという方法です。
そして最後は、温冷浴です。温めただけでは血管は膨張したままとなり、膨張したままだと熱をすぐに放出するので、温めた効果は一時的なものとなってしまいます。
しかし、一度温めた血管に冷水をかけると血管が収縮し、その収縮によって温まった熱を血管に閉じ込めておくことが可能になります。結果、温まったままの血管を維持させることで血行が良くなるのです。

脚は生活をする上で重要な体のパーツです。そのパーツの疲れを放置せずにしっかりと解消しなければならないことは言うまでもありません。今回紹介した方法を参考に脚の疲れを解消するようにしましょう。

肩の疲れの原因と解消法

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肩の疲れを感じる人は少なくありません。それもそのはず、人間の頭の平均的な重さは、体重に対して約10%程とも言われており、その重さを支えるパーツのひとつである肩は、普通の生活をしていたとしてもかかる負担は小さいものではありません。そこで今回は肩の疲れの原因とその解消方法についてご紹介したいと思います。

肩の疲れの原因とは?

肩の疲れを引き起こす主な要因を3つご紹介します。
1つ目はデスクワークによるもの。これは頭を支えていることだけではなく、パソコンの過度な使用が「目の疲れ」を発症させ、その影響で肩コリ等の肩の疲れにつながるというケースです。
2つ目は姿勢の悪さが原因のもの。普段の姿勢が猫背だったり前かがみだったりすると、頭の重さを支える肩に必要以上に負担がかかり、肩の疲れを発症させてしまうのです。
3つ目は栄養が不足することからくる肩の疲れ。具体的には肩の筋肉を機能させるための栄養素が不足したり、体を回復させるための栄養素が不足することによって肩の疲れを酷く感じさせてしまうのです。

肩の疲れを解消する方法とは?

肩の疲れにはストレッチや筋膜リリース(筋膜ストレッチ)等が効果的だと言われています。「肩が疲れたな……」と感じたら少しの時間でも良いのでストレッチ&筋膜リリース(筋膜ストレッチ)をするようにしましょう。ストレッチで筋肉の緊張をほぐすことで血行が良くなり疲れが徐々に解消されていきます。
具体的には肩の上げ下げや腕の上げ下げによって肩甲骨を上下に動かしたり、腕を前に伸ばしたり背中に回したりすることによって肩甲骨を開閉するストレッチが効果的です。
また肩の疲れを解消するためには、目の疲れを解消させることも大切です。目のマッサージなど、詳しくは「目の疲れの原因と解消法」で紹介しているので、そちらをご覧下さい。

肩の疲れを予防するには?

肩の疲れを予防する最善の方法は「姿勢を改善」することです。座っているときはもちろんのこと、立っているときも正しい姿勢を習慣づけることで肩の疲れを予防することが可能になります。
立っているときの正しい姿勢は踵から肩まで真っ直ぐなラインとなっている姿勢です。猫背はもちろん良くありませんが、だからと言って胸を張って腰が反るような姿勢も正しい姿勢とは言えません。鏡を見たり壁に身体をつけたりして正しい姿勢を覚えるようにしましょう。
座っているときの正しい姿勢は、腰から肩が真っ直ぐなラインとなっている姿勢です。正しい姿勢を維持するためには太ももが水平で足の裏が軽く床に着く状態が保てる椅子であること、そしてパソコンのディスプレイを見る目線が下過ぎずたり上過ぎたりしないように調整されていることも大切です。
肩の疲れを予防するもう一つの方法が必要な栄養素をきちんと摂ることです。筋肉をきちんと働かせるためのタンパク質、筋肉疲労を回復させる効果のあるビタミンB1やクエン酸、血行を良くするビタミンEといった栄養素が肩の疲れを予防するのには必要です。これらの栄養素を多く含んだ食事やしたり、サプリメントを有効活用したりすることで、十分な量を摂取するように心がけましょう。

肩の疲れが解消されると仕事の効率も必ずアップするはずです。今回紹介した内容を参考にして、肩の疲れから解放された生活を目指してみて下さい。