Archive for 8月, 2018

あなたの汗はいい汗?それとも悪い汗?

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汗にいい汗と悪い汗があることを、知っていますか?
室内は日々エアコンで温度の管理がされているため、体の機能している汗腺が減少し、汗をかきにくい人が増えていると言われています。

そして汗が出ない生活をしていると汗腺の機能が衰えて、必要なミネラルが血液中に再吸収されず、たまに出る汗と一緒に出てきてしまう現象を起こします。
通常の汗は大半が水分であるのに対して、ミネラルなどの老廃物が混ざっている汗は、蒸発しにくく、べたついてしまうのです。
サラッとしていて臭いのない「いい汗」に比べ、衰えた汗腺で分泌される汗は「悪い汗」と呼ばれています。

本来「いい汗」は、汗を出すことで体の熱を汗の蒸発と共に放出して、体温調節をするためのものです。
しかし「悪い汗」には老廃物としてアンモニアや尿素が混じり、皮膚の細菌により分解されることで、嫌なニオイの原因にもなってしまいます。
さらに汗腺が衰えている人は、暑い夏でも体温調節の汗も出にくくなるため、熱が体内にこもってしまい、熱中症を発症する可能性が高くなるわけです。

そんな「悪い汗」が出るような汗腺が衰えている人は、汗腺トレーニングが「悪い汗」を「いい汗」に変える効果があるといわれています。

いい汗とは?
・水のようにサラッとしている
・汗の粒が小さい
・ニオイがない
悪い汗とは?
・ベトベトしていて、蒸発しにくい
・汗の粒が大きくダラダラかく
・ニオイがあり、塩分が含まれるためしょっぱい

悪い汗になってしまう理由

汗腺のその半分近くが普段は活動していないと言われています。 冷房のきいた室内ばかりにいたりすると、体は汗をかく必要がないと感じ、活動している汗腺の数がさらに減ってしまいます。
活動している汗腺の数が減ると、1つの汗腺は他の休んでいる汗腺の分まで働かなければなりません。 すると、ミネラル分を血液へ十分に戻すことができなくなり、 べたべたとした悪い汗をかいてしまうのです。
自分は汗かきただと思い普段の生活の中で汗を沢山かいて困るという人も、実は汗腺が衰えて全身から汗をかけず、顔やわきの下など体の限られた部分から目に見えるようにかくため、大量の汗をかいていると思い込んでいることが多いようです。
これらに関しては、日ごろから汗をよくかくようにしていれば、休んでいる汗腺も活動を始め、活動している汗腺の数が増えれば、一つ一つの汗腺が汗を出す役割をしっかり行うことができるため、いい汗が作れるというわけです。

いい汗にする日ごろの汗腺トレーニング

熱中症予防には、いい汗が大事です。
悪い汗になってしまっている人は、いい汗になるように汗腺のトレーニングをすれば、熱中症予防になるわけです。
汗腺のトレーニングは日ごろの生活習慣でできるので、毎日の中に少し意識して取り入れてみたらいかがでしょうか。

汗腺トレーニングは

・お風呂につかる(シャワーだけではダメです)
ジワっと汗をかくくらいの時間、お風呂に浸かるようにすることで、汗腺のトレーニングになります。
お風呂から出た後に、すぐにエアコンにあたるようにすることは避け、ジワジワ汗をかいておくことが大事です。

・体を温める食材を摂るようにする
食材としては、一年中ある生姜などを料理に取り入れることもいいですね。あと、水分を取る時もあまり冷えすぎたものをとらないほうがいいです。

・運動をする
暑い中で一気にやるのではなく、毎日少しの時間のウォーキングやヨガのような運動が、汗腺トレーニングにはいいです。

暑い日が続いていて、体の疲労も出てきているところだと思います。
いい汗をかけるようにして、熱中症になりにくい体づくりを目指しましょう。

この記事を書いたライター
近藤 澄代 美容師 / Best Performance サポーター
渋谷にある美容室TRUEとTRUEsouthの2店舗マネージャー。 テレビ、ライブ、広告、雑誌等でヘアメイクとしても活動。 オーガニックシャンプーやまつ毛美容液の開発プロデュースをして、髪の事、皮膚の事、メイクの事、研究しています。 メンダル心理カウンセラーの資格もあり、心についても勉強中です。

過度な運動はキケン!40代が意識すべき適切な運動量の目安とは

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健康診断でメタボを指摘されたり、体力や体型の変化を感じたりすると、なんとかしなくては!という思いに駆られて運動を始める方も多いのではないでしょうか。でもここで忘れてはいけないのが、40代を過ぎてからの過度な運動にはリスクも多いということ。特に若いころから運動をほとんどしてこなかった方や、運動不足の状態が長い間続いている方は要注意。私たちの体は見えない部分でも老化が始まっているため、過度な運動は自分が思っている以上に体への負担が大きい場合もあるのです。

そこで今回は、40代の男性が運動をする場合に、意識すべき運動量の目安について詳しく解説していきます。

過度な運動がもたらす体への影響

ダイエットだけでなく健康のためにも運動はしないよりもした方が断然良いのですが、年齢が上がれば上がるほど、取り組む運動の内容にはきちんとした配慮が必要です。
例えば、若いころからほとんど運動をしていない方や、運動不足の状態が長く続いている方が急に激しい運動をした場合、ぎっくり腰やアキレス腱の断裂、肉離れなどのトラブルが起きてしまうこともあります。

また、若い頃に運動をしていた方でも、やはり年齢を重ねた分だけ体の衰えが現れることが多いため、昔のような感覚で運動をしてしまうと転倒したり骨折したりするリスクがあることも。

そして、最も注意しなくてはいけないのが、生活習慣病がすでに進行している場合です。生活習慣病は「サイレントキラー」という別名があるように、自覚症状がないままに病状が進行している場合があり、その状態で過度な運動をしてしまうと、心臓や血管に負担がかかりすぎてしまいダメージを受ける恐れもあります。最悪の場合には死に至る深刻なケースもあるため、40代以降で運動を始める場合には、血圧や脈拍数をきちんと管理することが大切なのです。

「安全限界」と「有効限界」を間が適切な運動量

40代以降に運動を始める場合には、自分自身の「有効限界」と「安全限界」をきちんと理解しておくことが大切です。

安全限界とは

それ以上運動をすると危険が伴うという運動強度、または運動量の限界のこと。

有効限界とは

それ以下の運動では、十分な効果が得られないという運動強度、または運動量の限界のこと。

有効限界と安全限界に至るまでの運動量は、その人の年齢や体力、運動経験によってもそれぞれ異なりますが、健康的な運動の目安としては有効限界以上で安全限界以下の運動量や運動強度が一般的です。

心拍数を目安に運動の種類と時間を見極めよう

運動強度というのは、運動をしている際の負荷を表すもので、強度が高すぎるとケガのリスクが高くなり、強度が不十分だと運動効果が得られないため、目的に合わせて強度を設定することが大切です。運動強度は大きく分けて「心拍数」と「METs」から測ることができます。まずは、それぞれの指標を詳しく見てみましょう。

心拍数

心拍数によって運動強度を表すには、カルボネーン法という方法を使います。これは、「220-年齢」によって最大心拍数を求め、「(最大心拍数-安静時の心拍数)×運動強度+安静時心拍数」によって目標心拍数を求める方法です。運動中の心拍数が目標心拍数を下回っている場合には、運動強度を上げる必要があります。

METs

身体活動量を表す単位のことでMETs(メッツ)と呼びます。これは安静時を1とした場合に、その運動が何倍の強さに相当するのかを表したものです。例えば歩行は3.5METs、エアロビは7.3METsになります。

厚生労働省が発表した『健康づくりのための運動所要量』では、運動強度50%の場合における年代別の推奨運動時間と目標心拍数が紹介されています。例えば40代の場合、1週間の合計運動時間は160分、目標心拍数は120(拍/分)です。そのほかの年代別の数値も掲載されているので参考にしながら、自分にあった運動量を取り入れましょう。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf

40代男性の運動量の目安

実際に40代の男性が運動をする場合、どのくらいの運動量が良いのでしょうか。健康的な運動量の目安としては、「安全」、「効果的」、「楽しさ」を意識した運動を行うのが理想的です。その人の運動経験など個人差はあるものの、「会話しながらできる運動」というのがひとつの目安になるでしょう。大切なのは、継続して行うこと。運動をしている最中も無理がなく、終わってからも心地よい疲労感が得られる運動量を心がけましょう。

過度な運動はケガや突然死などの原因となることもあるため、注意しなければなりません。40代になって運動を始める場合には、上記の内容を参考にして自分に合った無理のない運動量を心がけましょう。

忙しくて運動する時間がないという場合には、手軽に始められる運動から取り入れて、徐々に運動量を増やしていくと良いでしょう。たとえば、通勤の行き帰りでひと駅分を歩く、エスカレータではなく階段を使う、通勤に車ではなく自転車を使うなど、日々の生活のなかでできる運動がおすすめです。

40代必見!落ちた基礎代謝をカバーする健康的な食事の摂り方

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今までと同じような食生活をしているのに、体重が増えやすくなったと感じている40代男性が少なくないようです。その原因として考えられるのが基礎代謝の低下です。40代は男性にとっての「カラダの曲がり角」とも言える時期。体力や気力が落ちたり、集中力が持続しにくくなったり、自分で思っている以上に体のさまざまな部分に変化が現れ始める頃です。どんなに健康自慢の方であっても、40代を過ぎたらこれまでよりももっときめ細やかに自分の体を大切にしてあげることが必要だと言えます。

そこで今回は、「基礎代謝の低下」に注目しながら、健康的な食事の摂り方について詳しく解説していきます。

必要なカロリーを過不足なく摂取することが大切

男性も女性も、年齢を重ねるごとにエネルギーを消費する筋肉が減ってしまうため、代謝が低下すると言われています。若い頃に食べ過ぎてしまっても体重が増えなかったのは代謝がよかったからで、代謝が低くなりはじめる40代を過ぎても同じような食生活を続けていればカロリーが消費できずに体に蓄積し、太ってしまいます。つまり、40代の男性が体型維持やダイエットをする上では、「代謝」をアップさせることが大切になります。

代謝には「基礎代謝」、「食事誘導性体熱産生(DIT)」、「生活活動代謝(運動代謝)」の3つの種類があるため、それぞれの役割や特徴をきちんと理解しておくことが大切です。

基礎代謝

呼吸するとき、心臓の働きによって血液が循環するとき、体温を維持するときなど、私たちが生きていく上で必要な活動によって消費されるエネルギーを「基礎代謝」と言います。生命維持のための活動に使われるエネルギーですので、安静にしていても消費されていくエネルギーです。起きている時よりは10%ほど代謝は落ちますが、睡眠中も基礎代謝は行われると言われています。

食事誘導性体熱産生(DIT)

私たちの体は食事をすると、消化吸収を行う際に一部が熱となって消費されます。これが食事誘導性体熱産生です。そのため、食事をしたあとは体を動かしていなくても代謝量が増えます。栄養素別に見る食事誘導性体熱産生による消費エネルギーは、糖質6%、脂質4%、タンパク質30%です。

生活活動代謝(運動代謝)

生活活動代謝と言うのは、体を動かす時に消費されるエネルギーのことで、運動はもちろん、日常生活の活動によっても使われます。体を動かす時間や強度によって消費量が変わってくるのが特徴です。

上記であげた3種類の代謝のうち、一般的な生活によるエネルギー消費の割合は、基礎代謝が60~70%程度、食事誘導性体熱産生が10%程度、活動代謝が20~30%程度となっています。つまり、ダイエットをするためには消費エネルギーの大部分を占める基礎代謝をアップすることが効果的と言うわけです。また、体の機能を損ねることなく基礎代謝を上げるためには、バランスのとれた食生活を心掛けることも大切でしょう。

代謝を上げるための食事の選び方

基礎代謝の低下は中年太りの原因となるだけでなく、体のさまざまな不調を招くこともあり、注意が必要です。基礎代謝をアップさせるためには、体温、血行、筋肉量を上げることが大切だとされており、私たちの体は体温が1℃高くなると基礎代謝が約13%アップし、血行も良くなると言われています。

また、消費エネルギーの大部分を占める基礎代謝量は体型によっても個人差があり、筋肉量が少ない方よりも多い方のほうが、代謝は増えると言われています。
体温、血行、筋肉量は食事によってもアップさせることができますので、まずは食生活を見直してみてはいかがでしょうか。具体的な食事のポイントをそれぞれ見ていきましょう。

血行を良くするための食事

血行を良くするためには、以下の栄養素を積極的に摂取することをおすすめします。

DHA(ドコサヘキサエン酸)

血管壁の柔軟性を上げる作用があるとされており、さば、ぼら、いわし、まぐろ、うなぎなど、魚の脂に多く含まれている成分。十分な量を摂取するためにはサプリメントを併用するのがおすすめです。

EPA(エイコサペンタエン酸)

血液をサラサラにする作用があるとされています。DHAと同じく魚の脂に多く含まれていますが、こちらも十分な量を摂取するにはサプリメントを併用した方が良いでしょう。DHAと一緒に摂取することでより高い血行促進効果が期待できます。

サポニン

高麗人参や大豆、ゴボウなどに含まれている栄養素で、毛細血管を拡張して血の流れを良くするとされています。

ナットウキナーゼ

その名の通り納豆に含まれる成分で、血栓を溶解するなどの効果が期待できます。

体温を上げるための食事

体温を上げるためには、主に寒い地方で栽培された野菜を意識して食べるのがおすすめです。生姜、玉ねぎ、ニラ、にんにく、人参、レンコン、栗など固くて水分が少ないことが特徴です。反対に暖かい地方で取れる果物や野菜は、体を冷やす作用があるとされているため食べ過ぎないように注意が必要でしょう。

筋肉量を上げるための食事

筋肉量を上げるためには以下の栄養素を積極的に摂取することが大切です。

タンパク質

筋肉をつくる材料ともいえる栄養素です。脂質が少ない白身や赤みの魚や鶏のささみなどから摂取すると良いでしょう。

ビタミンB群

体内のタンパク質を合成したり、筋力アップ、筋肉の修復をしたりといった働きがある栄養素です。鶏ひき肉や鶏レバー、豚肉、玄米、牛乳、チーズ、サバやイワシ、大豆製品などを摂取しましょう。

上記の内容を参考にして、代謝アップにつながる食生活を心がけましょう。

秋の抜け毛を予防するのは、夏の頭皮環境の改善が重要!

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夏は外で遊んだりしていないからと思っても、頭皮は日焼けをしていることがあります。毎日の通勤などでもそれの積み重ねでしっかり日焼けをしていることもあります。
さらに普段の生活の中での問題点で、

・髪が濡れたまま寝ることが多い
・髪を洗った時、ドライヤーを使わない

このように日々の生活の中でのケアを怠っていると、夏の紫外線がプラスされて秋の抜け毛につながることがあるので、今からでも頭皮のケアや日々の生活の改善をすることが大事です。

○夏の頭皮への問題点

紫外線を浴びた頭皮は硬くなり、髪を成長させるために必要な環境ではなくなってしまうのです。そして知らず知らずのうちに薄毛の原因になってしまうことがあります。
その悪循環を作らないためにも、

・長時間外にいる場合は日傘や帽子などで日焼け予防
・日焼け止めを頭皮や髪にも使う

などのケアをしましょう。特に男性の場合は日傘などを使う人は少ないですが、最近は男性用の日傘も多く出ているので使ってみることもいいと思います。
さらに、夏は汗をかくことが多く、頭皮が濡れたままの状態になってしまいがちです。
そしてシャンプーの後も乾かさずに濡れたまま寝たりすると、頭皮の細菌が繁殖し、頭皮のトラブルや匂い、抜け毛の原因になります。
特に髪の短い男性で、シャンプー後はタオルドライだけで終わりにするという方でも髪は湿った状態なので、ドライヤーで頭皮を乾かすように乾かしてください。

・シャンプー後はすぐにドライヤーで乾かす
・汗をかいたら、頭皮もハンカチなどでふく

このように日々のケアが実はとても大事なのです。
夏の抜け毛の恐ろしいところは「2〜3ヶ月後に抜ける」というところです。
紫外線を浴び続けていても、シャンプー後に濡れたまま寝ることや乾かさないことで頭皮が蒸れ続けていても、夏の間はあまり変化が無いように見えます。
しかし、蓄積されたダメージは秋から冬にかけて現れるのです。

○頭皮ケアの方法

日頃の頭皮のケアはどのようにしていますか?髪の育て、いい頭皮環境を作るためには、

・夜に、昼間の汚れを取るためにシャンプーで汚れを落としましょう
・日焼けをした日で赤みのある場合は、しっかり頭皮を冷やして強く洗うことを避けます
・シャンプーはゴシゴシ洗わず、頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう
・ドライヤーでしっかり頭皮と髪を乾かしましょう
・ドライヤーで最後に冷風をかけるのもポイントです

いつもやっていることを少し見直すことで、頭皮にとってはとても大事なことになることもあります。さらにこれらのケアに加えて、育毛剤は頭皮環境やヘアサイクルの乱れを改善するのに役立ちます。さらに、保湿や抗炎症の働きもある物も多いので、男性だけでなく女性も使うことをお勧めします。抜け毛防止、フケ・かゆみ防止にもいいので、夏場に受けた頭皮ダメージによる抜け毛・薄毛をケアするのにピッタリなアイテムです。

今からでもしっかりとした日々のケアをして秋の抜け毛を減らし、いい髪を生やすための環境を整えましょう。

この記事を書いたライター
近藤 澄代 美容師 / Best Performance サポーター
渋谷にある美容室TRUEとTRUEsouthの2店舗マネージャー。 テレビ、ライブ、広告、雑誌等でヘアメイクとしても活動。 オーガニックシャンプーやまつ毛美容液の開発プロデュースをして、髪の事、皮膚の事、メイクの事、研究しています。 メンダル心理カウンセラーの資格もあり、心についても勉強中です。

40代に訪れる体型の変化。理想的な体型を維持するためのポイント

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今まで問題なく着られていた洋服がいつの間にかきつくなっていたり、鏡に映った自分の姿に違和感を抱いたりしたら、体型が変化してきたサインかもしれません。不規則な生活による運動不足や食生活の偏り、仕事のストレスなど過酷な日々を送るなかで、自分自身のメンテナンスが後回しになってしまっていませんか?

気がついたら典型的なおじさん体型に!なんてことにならないためにも、40代に訪れる体型の変化と上手に付き合っていきましょう。そこで今回は、理想的な体型を維持するためのポイントについて詳しく解説していきます。

40代で訪れやすい体型の変化……その原因とは

たくさんの人生経験を積んできたことで、30代とは違った深みのある凛としたかっこよさが出てくる40代。仕事やプライベートに慌ただしくも充実した日々を過ごしている方は多いのではないでしょうか。その一方で、40代の男性は「体の曲がり角」に差し掛かっているとも言われています。食生活は特に変えていないのに太りやすくなったり、体重は変わらないのになんだかたるんで見えたり、40代を過ぎた頃から少しずつ体型の変化を感じている男性がいるのも事実です。

では、なぜ40代を過ぎると体型が変化しやすいのでしょうか。その主な原因を詳しく見ていきましょう。

基礎代謝、筋肉量の減少

若い頃は努力をしなくても体型を維持できていたのに、40代を過ぎた頃からなんだか太りやすくなってきたと悩む方が少なくないようです。以前と同じ量を食べているのに太ってしまうのは、基礎代謝や筋肉量が減少しているのが原因です。

例えば、若い頃は営業で外を歩き回っていたという方も、年齢を重ねて役職が上がるとデスクワークや車での移動が増えるため、以前よりも運動量が圧倒的に少なくなります。運動量が減るということは筋肉量の減少につながるため、その結果基礎代謝が低下して太りやすくなってしまうわけです。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化と言うと女性を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は男性も40代を過ぎるとホルモンバランスが変化することがあります。

特に男性ホルモンの「テストステロン」は、骨や筋肉の強度や集中力やモチベーションの維持、メタボリックシンドロームや動脈硬化の予防といった働きがあるため、減少するとダイエットに取り組むやる気が低下したり、太りやすくなったりしてしまうこともあるのです。また、日常的にストレスがある場合も、ホルモンバランスが乱れてテストステロンが低下することがあります。

理想的な体型とは?

40代の男性が理想的な体型を目指すのなら、まずは具体的な数値として目標を設定してみてはいかがでしょうか。そのポイントとなるのが、BMI、WHR、SHRと呼ばれる3つの数値です。

BMIはボディマス指数(Body Mass Index)のことで、身長に対する体重の割合を計算することによって体の肥満度を知るための目安となるものです。BMIは、「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で求めることができます。

これに対し、WHR(Waist to Hip Ratio)はウエストとヒップの比率を表す指標で、肥満度を知るためにはとても大切な数値のひとつです。WHRは、「ウエスト(cm)÷ヒップ(cm)」で求めることができます。

そして最後に、SHR(Shoulder to Hip Ratio)は、肩周りとヒップの比率を表す指標で、男性は特に意識したい数値のひとつです。SHRは、「肩周り(cm)÷ヒップ(cm)」で求めることができ、男性らしい逆三角形の体型の方ほどその数値が高くなります。

男性の理想的な体型

男性の体型は、ただ痩せていれば良いと言うのではなく、筋肉質で引き締まっていることが大切です。いわゆる「細マッチョ」が理想的な体型だと言えるでしょう。

一般的には、以下のような数字が理想だと言われることが多いです。

  • BMI/22前後
  • WHR/0.9
  • SHR/1.3程度

女性の理想的な体型

女性の体型も男性と同じく痩せていれば良いと言うわけではなく、適度に肉感があって健康的な体型が理想的だと言えます。

一般的には、以下のような数字が理想だと言われることが多いです(SHRについて女性の理想の数字が示されることはあまりありません)。

  • BMI/20前後
  • WHR/0.7

理想的な体型を維持するためには

40代の男性が理想的な体型を維持するためには、「食事」と「運動」の改善がポイントになります。40代を過ぎると筋力が少しずつ衰えてくるため、基礎代謝が下がってしまいます。日々ウォーキングやジョギングなどの適度な運動と、筋力トレーニングを取り入れることで、代謝の良い引き締まった体づくりを目指しましょう。

また、仕事の付き合いなどで飲みに行くことも増える40代の男性は、食生活にも注意が必要です。毎日体重計に乗るクセをつけて、日々の体重の変化を意識していきましょう。

年齢を重ねれば誰でも体型や容姿に変化は現れるもの。ですが、そこで努力をして理想的な体型に近づこうとするか、「年だから仕方ない」とあきらめてしまうかで結果は大きく変わってきます。40代の体型の変化は、日々の食事や運動といった生活習慣を少し見直すことで、ケアすることができます。50代以降の健康にも関わる部分ですので、ぜひ上記の内容を参考にして、自分の理想とする体型を維持できるように生活習慣の見直しをしていきましょう。

脂肪の種類で体型が異なる!?皮下脂肪と内臓脂肪の違い

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夏になるとどうしても薄着になることが増えるため、いつも以上に自分の体型が気になるものです。とくにお腹周りのたるみは、実年齢よりも老けて見えるだけでなく、洋服が似合わなくなったり、体の動きがにぶくなってしまったりすることも。最近太って来たかも…と感じたら、早めにケアしてあげることが大切です。

ここで気をつけたいのが、ひと口に脂肪といっても皮下脂肪と内臓脂肪とではその特徴や落とし方が違うということ。そこで今回は、皮下脂肪と内臓脂肪の違いについて詳しく解説していきます。

脂肪の付き方で体型は異なる!リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満

肥満体型は、脂肪が体のどこにつくのかによって大きく「リンゴ型肥満」と「洋ナシ型肥満」にタイプが分けられます。では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

リンゴ型肥満

お腹周りや上半身を中心に太りやすいタイプのことで、男性に多いのが特徴です。食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因であることが多く、高血圧、糖尿病といった生活習慣病による脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高くなります。

洋ナシ型肥満

お尻や太ももなど下半身を中心に太りやすいタイプのことで、女性に多いのが特徴です。生活習慣病を引き起こすリスクはリンゴ型肥満よりも低いものの、一旦ついた脂肪が落ちにくいとされています。

リンゴ型肥満の原因となる「内臓脂肪」とは

お腹、腰回り、背中など主に上半身が太りやすい「リンゴ型肥満」。男性や更年期を迎えた女性に多いタイプだと言われています。そして、このリンゴ型肥満は、腸間膜などの内臓の周りにつく「内臓脂肪」の蓄積が原因だとされています。

内臓脂肪は、本来は内臓を正しい位置に維持したり、衝撃から守るクッションの役割をしたりと体に必要なものなのですが、蓄積されすぎてしまうと糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化などの恐ろしい生活習慣病を引き起こす原因となってしまうことも。ちなみに、昔運動をしていたけれど現在はやめてしまった方やダイエットに失敗してリバウンドしてしまった方、食生活が不規則な方、タバコを吸う方、ストレスのある方などが内臓脂肪のつきやすいタイプだと言われています。

洋ナシ型肥満の原因となる「皮下脂肪」とは

下腹部やお尻、太ももなど主に下半身が太りやすい「洋ナシ型肥満」は、男性よりも女性の方が圧倒的になりやすいと言われています。そしてこの洋ナシ型肥満の原因と言われているのが皮膚の下につく脂肪「皮下脂肪」です。
比較的体の表面に近い部分につくため指でつまむことができ、外からは見えにくい内臓脂肪とは違って、皮下脂肪は体のラインに影響しやすいと言う特徴もあります。

本来は内臓を外部の衝撃から守ったり、エネルギーが足りなくなった場合の補助となったり、体温を保ったりと言う大切な役割があり、特に女性の場合は妊娠出産には必要不可欠なものです。ただし、皮下脂肪が蓄積されすぎてしまうと、体重が増加するのはもちろん、健康面でもさまざまなリスクが生じる可能性があります。ちなみに、日常的に食べすぎたり飲みすぎたりする傾向のある方や、慢性的な運動不足の方、代謝が悪く冷え性の方などが皮下脂肪のつきやすいタイプです。

内臓脂肪と皮下脂肪の落とし方

内臓脂肪と皮下脂肪、どちらも蓄積しすぎると肥満の原因となったり、さまざまな健康面でのトラブルを招く可能性があるため注意が必要です。では、内臓脂肪と皮下脂肪はどのようにして落としたら良いのでしょうか。蓄積される部位が異なるわけですから、当然落とし方にも違いがあります。内臓脂肪と皮下脂肪の落とし方をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

内臓脂肪の落とし方

内臓脂肪は代謝が活発なため、皮下脂肪と比べて落ちやすい特徴があります。ポイントとしては、適切な食事制限と有酸素運動による燃焼を組み合わせることが大切です。

具体的には、野菜類や大豆類、海藻類、キノコ類などの「食物繊維」を豊富に含む食材を積極的に摂取すること。食物繊維は脂肪の吸収を抑える働きがあるため、食事の最初に食べるのもポイントです。また、糖質を制限するのも効果的で、特にご飯や麺類などの炭水化物の摂取を極力控えます。こうした食事制限にプラスして、内臓脂肪の燃焼に役立つ有酸素運動を行いましょう。おすすめは運動が苦手な方でも気軽にできるウォーキング。早歩きくらいのペースで1日30分以上行うのがポイントです。

皮下脂肪の落とし方

内臓脂肪と比べて落ちにくいとされる皮下脂肪。効率的に落とすためには、「カロリー制限+有酸素運動+筋トレ」の3つをセットに取り組むことがおすすめです。1日の摂取カロリーをおさえられるように食生活を見直しましょう。
皮下脂肪も有酸素運動を行うことで燃焼することができますので、スイミングやウォーキングなどを1日30以上行うことが大切です。また、有酸素運動による脂肪燃焼効率をあげるためには、先に筋トレを行うこともポイントです。筋トレをすることで脂肪燃焼を促進するホルモンが分泌されるため、その後の有酸素運動でより効果的に脂肪を燃やすことができるとされています。

内臓脂肪と皮下脂肪の特徴や違いをきちんと理解して、効率的なダイエットをしていきましょう。