Archive for 7月, 2015

持久力アップ!持久力をあげるための食事・栄養素

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スポーツをしていて、持久力不足で悔しい思いをした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。持久力をつけるために筋トレは必要不可欠ですが、食事にも気をつける必要があります。ここでは、持久力アップのために良いとされる栄養素についてご紹介します。

炭水化物(糖質)不足に気を付けよう

炭水化物は、たんぱく質、脂質と並ぶ三大栄養素の一つです。人間の体を正常に機能させるためのエネルギー源として、重要な役割を担っています。お米やパン、麺、じゃがいも、りんご、砂糖、大豆といった食品に多く含まれます。
炭水化物は血液中で糖質へと変わる性質を持っており、摂取のし過ぎは肥満の原因になるとされています。そのため、炭水化物を制限するダイエットが話題になり、痩せるためにお米を食べないといった方も多く見られるようになりました。
しかし、炭水化物が不足すると、集中力が低下したり体が疲れやすくなったり、あるいはイライラしやすくなったりと、体にさまざまな悪影響を及ぼします。体を動かすのが億劫になってしまうため、持久力が低下したと感じる方もいるようです。持久力を維持するためには、エネルギー源となる炭水化物が必要だと言えるでしょう。

持久力を高めるには鉄分を摂取

一瞬だけ大きな力を発揮することはできても、それを持続させるのは難しいもの。持久力が減退したと感じたら、鉄分の摂取をしてみてはいかがでしょうか。
持久力アップに効果的とされる鉄分には、全身に酸素を運ぶ、細胞の活発化を促す、といった役割があります。体が疲れやすくなるのは、酸素がうまく全身に行き渡らず、血液中に疲労物質が溜まってしまうためとされており、鉄分不足が疲労につながるケースもあるのです。また、貧血や立ちくらみなどが起こるのも、鉄分不足によって血液が全身に行き渡らなくなることが原因の一つとされています。鉄分が豊富に含まれている食品は、ほうれん草やニラ、レバーなど。そのほかにも、ひじきやのり、わかめ、昆布、もずくなどの海藻類に多く含まれます。

持久力を高めるにはビタミンB群を摂取

持久力アップには、ビタミンB群の摂取も効果的とされています。
ビタミンB1は、体内に取り込まれた糖質を分解し、エネルギーへと変換する役割を果たしています。一方ビタミンB2の役割は、脂質を分解、代謝することです。
人は運動をすると、始めのうちは糖質を多く消費し、時間が経つと脂質を多く消費するという特性があります。つまり、ビタミンB1の働きから次第にビタミンB2の働きへと移っていくのです。こうした仕組みから、ビタミンB群は持久力アップのために必要と言われています。ビタミンB1を多く含む食品は、豚肉やたらこ、うなぎ、大豆といった食品で、ビタミンB2は、レバーやさば、いわし、卵黄などがあげられます。

すぐに疲れてしまうのは、必ずしも加齢によるものだけではありません。ここで紹介したように、摂取する栄養素を工夫するだけでも、持久力アップにつながる可能性があります。持久力を高めて、ちょっとのことでは疲れない身体を作っていきましょう。

日焼け後のケア、日焼け後の正しい対処法について

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日焼けは、シミやシワなどを引き起こす可能性もある、美容の天敵です。日焼けをしないよう、日頃からさまざまな対策をしているという方は多いかと思いますが、いざ日焼けをしてしまった場合、どのようなケアをすれば良いのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? ここでは、日焼け後の正しいケアについて紹介します。

日焼けの原因について

日焼けをしてしまう主な原因は、太陽光線に含まれる紫外線。人の体は、有害な刺激から身を守るために、4層に分かれて皮膚が構築されています。しかし、紫外線は、これらの保護層を突きぬけて皮膚の深層に届いてしまうのです。その上、細胞のDNAにダメージを与えることもあるでしょう。
もし、皮膚が防ぎきれない量の紫外線を浴びてしまった場合は、毛細血管が炎症を起こして赤くなり、肌に火傷のようなヒリヒリとした痛みが発生し、しばらくすると皮膚が剥がれ落ちます。これが、日焼けの代表的な症状です。
また、日焼けで肌が黒くなるのは、メラニン色素を作り出す「メラノサイト」と呼ばれる皮膚細胞の働きが主な原因です。メラニン色素の役割は、紫外線を吸収し、皮膚の深部へ到達するのを防ぐこと。しかし、日光を浴び過ぎて、紫外線が過剰に届くようになると、メラノサイトが活発になり、メラニン色素が大量に作られてしまいます。これが皮膚の中に定着することで、次第に肌が浅黒くなるという仕組みになっているのです。

日焼けの種類は「サンバーン」と「サンタン」に分けられる

紫外線は、その波長の違いによって「UVA」と「UVB」に分けることができます。これらが刺激を与えたとき、皮膚に起こる症状は異なり、それぞれ「サンバーン」と「サンタン」と呼ばれています。では、両者の特徴とケア方法について見ていきましょう。

・サンバーン

サンバーンとは、UVBが皮膚に刺激を与えた数時間後に発生する、赤い日焼けのことを指します。皮膚が過剰に日光にさらされてしまった場合には、細胞組織が傷付き、発熱や水泡などの症状が現れることもあります。
サンバーンのケア方法としては、まずは冷えたタオルや保冷剤などで患部を冷やすことが大切です。この状態の肌は、水分が不足している状態となっているため、低刺激のローションで保湿をしてあげると良いでしょう。炎症を抑える成分が配合されている、日焼け用のアフターローションがおすすめです。

・サンタン

UVAは皮膚に刺激を与え、メラノサイトが活発に働くように促します。これにより生成されたメラニンで、肌が黒く変色するのがサンタンです。サンタンで黒くなった肌は、数週間後には元の色に戻ることがほとんどですが、ケアを怠ると、シミになってしまう場合もあります。特に痛みがない場合でも油断はせず、美白化粧品などを使用して、メラニン色素を落ち着かせるケアをするようにしましょう。

日焼けした後に摂りたい栄養素

日焼け後は、化粧水などで直接的に肌のケアをすることも大切ですが、体の内側からのケアも重要です。日焼け後に摂ると良い栄養素としては、メラニンの生成を抑制し、肌を白いまま保つ働きをする「ビタミンC」や、抗酸化作用を持つ「ビタミンE」などが挙げられます。
日焼け後はこれらの栄養素を積極的に摂取することで、体の内側からメラニンを抑制するとともに、傷ついた肌細胞の回復を手助けしてくれるでしょう。

日焼け止めクリームの選び方

日焼け対策として最も手軽なのは、日焼け止めクリームを塗ること。日焼け止めクリームを選ぶときの基準として、パッケージや商品の容器に記載されている「SPF」や「PA」の数値があります。ひとつの基準として、押さえておきましょう。

・SPF

UVBを遮断する指標。高い方が、カットする度合いが大きく、持続力も長いです。

・PA

UVAをカットする性能を指しており、「+」が多いほど効果が高いとされています。

一見、両方とも最大値となる日焼け止めクリームを利用するのが良いように思えますが、これらの値は高ければ高いほど、肌への負担が大きくなりやすい傾向にあるため、肌が弱い方は注意してください。肌荒れや炎症、シミの原因にもなりますので、日焼け止め選びはパッチテストなどをした上で、自身の肌に合うものを選ぶようにしましょう。

日焼けをすることは、肌の見た目が悪くなるだけでなく、さまざまな肌トラブルを引き起こす恐れがあります。それを防ぐためにも、日頃から日焼け対策をすることが大切です。また、日焼けをしてしまった場合は、内側からも外側からも、肌のケアをしっかりと行うようにしましょう。

子供に早寝早起きさせるためには?

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睡眠時間は、子供の成長に大きな影響を与えるものとして、多くの人に知られています。しかし、近年ではスマートフォンの普及などもあり、夜更かしをする子供が増えているようです。こういった子供は、どうすれば早寝早起きの習慣を身に付けられるのでしょうか? ここでは、早寝早起きの効果と実践に移す方法についてご紹介します。

子供が夜更かしをすることで起こるさまざまなリスク

睡眠不足は、日中に眠気に襲われるというだけでなく、意欲低下や記憶力の減衰などを引き起こす原因になると言われています。さらに、体内のホルモン分泌や、自律神経機能にも悪影響を与えてしまう可能性がありますし、効率的に知識を吸収できなくなる恐れもあります。
また、睡眠不足は、ネガティブな感情を助長するということもあるようです。反抗期に入った子供の場合は特に、この影響から躁鬱病やうつ病を発症してしまうリスクも否定できません。こういった観点からも、子供の睡眠には注意を払っていきたいものです。

早起きすることで、子供の成長にも効果がある

早起きは、子供の成育に良い影響を与えると言われています。例えば、早起きができれば、家を出るまでの時間にゆとりが持てるようになるでしょう。そうすると、午前のエネルギーを補給する朝ご飯をきちんと摂取できるようになりますし、学習効率の高い「朝学習」を行うこともできます。
また、朝に太陽の光を浴びることで、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質の分泌が活発になります。セロトニンは、ドーパミンやアドレナリンといった興奮を促す伝達物質が過剰分泌されるのを抑え、心のバランスを保つ働きをする物質。集中力を上げる効果もあるため、子供の学習能力の向上も期待できるでしょう。

早い時間に寝る習慣を子供に身につけさせるには?

近年ではスマートフォンの普及により、SNSを用いて夜遅くまで友達とコミュニケーションを取ったり、アプリゲームで遊んだりして、寝る時間が遅くなっている子供も少なくないようです。こういった子供に関しては、親御さんがスマートフォンを使う時間を制限して、寝る時間を決めてあげることも必要になるでしょう。決まった習慣を作ることができれば、自然と眠気が訪れるようになるはずです。
また、人は活発に行動し、程良い疲労感を持つことで、自然と眠くなるものです。学校が終わった後や休日は、なるべく外で遊ばせるなどして、適度な運動習慣を付けてあげることも、早く眠れるようになるでしょう。

子供を早起きさせるために日光を利用しよう

人は基本的に、十分な睡眠時間を得ることができたら、自然と目が覚めるようになります。そのため、前日の早い時間にきちんと寝かしつけられていれば、問題なく早起きができるでしょう。
しかし、早起きが苦手という子供もいると思います。そういった場合には、朝起きたらカーテンを開け、日光を取り入れてあげることが効果的。上記でも説明したように、日光には脳を覚醒するセロトニンの分泌を促す効果があるため、すっきりと目覚めやすくなるはずです。

睡眠は発育や学習にも大きな影響を及ぼすもの。現代はテレビやゲームなど、子供にとってさまざまな誘惑がありますが、子供に正しい生活習慣が身に付くよう、しっかりと教育することが大切です。

水分補給は体にどんな効果をもたらす?

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ここ何日か暑い日が続いていますね、そうなると毎日のように熱中症のニュースが聞こえてきます。暑い時やスポーツする時に水分補給するのは当然ですが、最近ではダイエットや健康のことを考えて、水分補給を積極的にしている方も多いでしょう。しかし、正しい知識を身に付けていないと、その効果が半減してしまうこともあるのです。
ここでは、水分補給がもたらす効果と、効率的な摂取方法についてご紹介します。

1日に必要な水分量はどれくらい?

健康な身体を維持するためには、水分を多く摂った方が良いとよく言われますが、飲めば飲むほど良いというわけではありません。中には、1日5リットル以上の水を飲むという人もいるようですが、過剰な水分摂取は血液濃度の低下を招き、頭痛や嘔吐などを引き起こす「水中毒」に陥る危険性があります。
それでは、1日に必要な水分摂取量はどのくらいなのでしょうか。
日常生活を送る中で汗や尿などによって、1日に約2.5リットルの水分が体外に排出されていると言われています。そのため、1日に2.5リットル以上の水を摂取しなければならないと誤解してしまう人が多いようです。
しかし、私たちは食べ物からも水分を摂取していますし、栄養素を体内で燃焼する際には代謝水と呼ばれる水が生じます。食事からは約1リットル、代謝水によって0.3リットル程度の水分を摂取しているとされていますので、補給する水分量は1.2リットル程度で充分なのです。

水分補給をするのに適切な時間帯と飲み方は?

1日の中で水分補給に適した時間帯は、朝と就寝前だと言われています。これは、私たちが眠っているときに、非常に多くの水分を排出するためです。
水分が不足すると血液中の濃度が高くなって循環不全に陥り、酸素や栄養素の運搬、あるいは体温調節などにも重篤な障害を引き起こす可能性があります。そのため、朝と夜の水分補給は非常に大切だと言えます。
そのほか、スポーツをするときや入浴後なども汗を多くかくため、しっかりと水分を補給しましょう。
また、喉が渇いているときに、大量の水を一気に飲んでしまう方もいるかもしれませんが、水分の排出と補給は、なだらかな波を描きながら繰り返されるのが理想的です。
ギリギリまで我慢して一気に飲むといった飲み方は控え、こまめに水分補給をするよう心がけてください。

水の種類はどんなものがいい?

水分であれば、水じゃなくてもいいのでは? と考える方もいるかと思いますが、健康やダイエットのためには、より効率良く水分を摂取できる水がベストだと言えます。
特に甘味飲料は血糖値の急激な上昇を招き、糖尿病などの原因になることもあるため、摂取し過ぎないようにしましょう。
また汗をかくと、水分だけでなくナトリウムやミネラルも排出されるため、それらを一緒に補うためにミネラルウォーターを飲むのもおすすめ。ミネラルウォーターのペットボトルを買いに行くのが面倒であれば、ウォーターサーバーを導入するのも一つの手です。

水分補給をするとどんなメリットがあるの?

水分をしっかりと補給することで、身体にとってさまざまなメリットがあります。
例えば、毎日適切な水分を摂取することで、体内の毒素や老廃物を正常に排出することができ、結果としてダイエットに繋がったという人もいます。
また、スポーツ時の脱水症状を防いだり、熱中症を防いだりといった効果もあります。
そのほかにも、厚生労働省の調査によると、脳梗塞や心筋梗塞などの発症には脱水症状が深く関わっているとされており、水分補給は健康な身体を維持していくために重要であると言えるでしょう。

適度な水分補給は、身体にさまざまな良い影響を与えてくれます。1日1.2リットル程度の水分摂取は、そう難しいことではありませんので、健康のために水分補給の習慣を身につけていきましょう。

子供の睡眠不足や睡眠障害が及ぼす影響について

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子供の成長には、睡眠時間がとても大切ということは、誰でも一度は耳にしたことがあると思います。では、実際に子供に必要な睡眠時間は、どのくらいなのでしょうか。また、睡眠不足になると、体にどのような悪影響があるのでしょうか。ここでは、子供の睡眠についてご説明します。

子供に必要な睡眠時間はどのくらい?

子供達にとって理想的な睡眠時間は一体どれくらいなのでしょうか。年代別に目安を知っておきましょう。

1歳~3歳(幼児期):12~14時間
幼児期は、体を作り上げる時期ですから、たっぷりと睡眠時間を取る必要があります。また、体内時計がまだできていないため、朝起きて夜眠るという生活リズムを作ってあげる期間でもあります。

4歳~6歳(幼稚園、保育園):10~13時間
幼稚園や保育園に通うために、毎日決まった時間に起きる必要が出てきます。寝不足にならないよう、早めに寝るよう時間には気をつけてあげましょう。

6歳~12歳(小学生):10~11時間
身長や体重が大きく成長する時期ですし、活発に動くことも多くなるため、十分な睡眠時間を確保する必要があります。

13歳~18歳(中学生、高校生):8.5~9.5時間
成長期を迎え、グンと成長が促進される時期です。成長ホルモンの分泌を妨げないためにも、きちんと睡眠時間を確保しましょう。

成長期の子供にとって、睡眠時間を十分に確保することはとても重要です。しかし、総務省の調査によると、10代の平均睡眠時間は7~8時間となっており、多くの子供が睡眠時間が足りていないというのが現状のようです。

成長期の子供にとって、睡眠が大切な理由

子供の体内では、夜寝ている間に「成長ホルモン」と呼ばれる成分が分泌されます。この成長ホルモンは、体の組織を作り、健康を促進させる作用を持っており、成長期の子供にとってとても大切なもの。そのため、きちんと睡眠をとっておかなければいけません。
とはいえ、子供には塾や習い事など、将来性や人間性を育てるために必要なこともあるでしょう。結果的に寝る時間が遅くなってしまうのも仕方がない、と考える方もいるかもしれません。しかし、子供の睡眠不足には、さまざまな病気へのリスクもあるため、注意しなければいけません。

もし睡眠不足になると?

子供の睡眠不足は成長ホルモンの分泌を阻害し、自律神経の働きに悪影響を与えると言われています。自律神経の働きが低下してしまうと、集中力が下がって学習能力が低下したり、運動神経の発達が遅れたりするリスクが出てくるでしょう。
また、成長ホルモンは脂肪を分解する作用があることでも知られています。成長ホルモンの分泌が阻害されてしまうと成長が遅れるだけでなく、脂肪を十分に分解できなくなり、太ってしまう恐れもあるのです。

睡眠障害は子供にもある

睡眠障害は、眠りたくても眠れなくなってしまう障害のこと。子供睡眠障害として主なものは、以下の2つが挙げられます。

睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上息がとまることが、断続的に続く疾患です。肥満やストレスなどさまざまな原因があり、成人にも現れることがあります。

睡眠時驚愕症
睡眠時驚愕症になると、寝ているときに、急に叫んだり、泣いたりするといった症状が現れます。半覚醒状態になってしまうため深い睡眠が得られません。

いずれも睡眠が妨げられ、成長ホルモンの分泌にも影響を与えてしまいます。睡眠不足は酷くなるとこのような睡眠障害を引き起こしてしまう恐れもあるため、成長段階でしっかりと睡眠を取ることが大切です。

成長期の子供が睡眠不足になってしまうと、ホルモンバランスや自律神経の働きが乱されてしまう恐れがあります。また、さまざまな病気の発生リスクも高まってしまうため、睡眠時間をしっかりと確保してあげることが大切です。親御さんや周りの大人は、子供の睡眠時間が確保できるように配慮してあげましょう。

子供を叱ることでの効果とは?また効果的な叱り方について

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他人に迷惑を掛けたときや、相手を傷付けるようなことをしたときには、子供を叱ることも必要です。しかし、自分の感情に任せて怒鳴ったり叩いたりするのは、「叱る」という教育ではありません。子供を健やかに成長させるために、上手な叱り方があることを知っておきましょう。

「叱る」と「怒る」は全く違うもの

子供が悪いことをしたときや、自分に反抗したとき、ついカッとなって大きな声を出してしまったり、手が出てしまったりすることもあるでしょう。しかし、それは自分の感情を子供にぶつけ、自身の怒りを鎮めようとしているだけかもしれません。
「叱る」と「怒る」は全く違うもので、前述した行動は怒っているだけで、叱る行為とは呼べないでしょう。
叱るというのは、社会のルールから逸れてしまったときや、他人に迷惑を掛けるような行為をしてしまったときに、それがなぜいけないのかを教えて理解させることです。そのためには、親は感情を抑え、冷静に子供に教えてあげなければなりません。

叱ることで子供に与える効果や影響とは?

子供は、日常生活において何がやってはいけないことで、何がやっても良いことなのか、分別がつかないことが多いものです。そのため、知らずに間違った行動を取ってしまうこともあるでしょう。それを「なぜいけないのか」と考えられるようになることで、正常な人格を形成することに繋がります。親が適切に叱ってあげることで、子供は何がいけないことなのかを知り、社会のルールや常識などを徐々に学んでいくのです。
しかし、叱り方を間違えると逆効果になってしまう場合もあるので、注意しなければなりません。後半で、やってはいけない叱り方について考えていきましょう。

これはNG!やってはいけない叱り方

叱り方で重要なのは、なぜそれをやってはいけないのかを理解させることです。それを子供自身が分かっていなければ、同じことの繰り返しになってしまうでしょう。
感情的に怒ると子供は委縮し、「なぜいけないのか」と考える余裕を持てなくなってしまいます。怒られているその場だけをしのげれば良いという考え方になってしまったり、場合によっては、情緒不安定になってしまうこともあるでしょう。叱られるようなことをやってしまうのは、実は原因があるからなのかもしれません。それを何も聞かず、頭ごなしに叱るのは止めましょう。また、いつまでも叱り続けていると、親の言っていることよりも「怒られている」という感情だけが残り、解決になりません。そのため、何度も同じことを言い続けるのはNGです。
そのほか、誰かと比べて叱るのもよくありません。比較されると、ひがみっぽい性格になったり、対象となる相手を嫌ってしまったりする可能性があるからです。
「もう知らない! この家から出て行きなさい!」などと子供にとって逃げ場のない言葉を投げつけてもいけません。子供の心に深い傷を残してしまう可能性もあるので、注意しましょう。

上手に叱るポイントやコツ

子供は叱られているとき、不安や恐怖を感じるものです。その際に、「お母さん、お父さんに嫌われてしまうかもしれない」と感じさせるのではなく、「愛情があるから叱っているのだ」と思ってもらえるように、子供の目をしっかりと見て叱るようにしましょう。
また、子供自身が「悪いことをした」という自覚を持つために、なぜそうしたのか、何がいけなかったのかなどを子供に話させるのも、きちんと理解した上で反省させることができる方法です。
なお、子供を叱った際には、両親のどちらかがきちんとフォローをしてあげるのも大切です。「お母さんは、○○のことを嫌いになったのではなくて、行動に対して叱っているんだよ」といったように、叱られたことで子供が萎縮してしまわないようにしましょう。

子供を感情的に怒って怖がらせ、二度としないようにする、という方法は簡単かもしれません。しかし、叱り方によってはただ子供の心に恐怖心を植え付けるだけで、良い結果に繋がらないことがあります。叱るときには愛情を持って、子供の立場に立って叱ることが大切です。

子供を褒めることでの効果とは? また効果的なほめ方について

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子供の教育やしつけには、さまざまな方法があります。叱ったり、褒めたり、またはその両方を上手に取り入れながら、子供の成長を促す親御さんもいるでしょう。中でも褒めることは、子供の成長に大きな影響を与えると言われています。ここでは、子供を効果的に褒める方法について紹介します。

なぜ子供は褒めてあげるべきなのか?

子供を褒める大きな目的は、本人に自信をつけさせてあげることです。自分自身がやったこと、できたことを褒めることで、子供は自分の行動に自信を持ち、自分からアクションを起こせるようになるのです。
反対に叱ってばかりいると、自信を失くし、何もできなくなってしまうこともあります。普段から叱ることが多い親御さんは、自身の言動を一度注意して振り返ってみてください。

子供を褒めることで得られる良い効果とは?

自然科学研究機構・生理学研究所の研究結果では、運動トレーニング中に褒められると、上手に運動技能を取得できることが証明されています。褒める行為は脳にとって、嬉しい報酬になるとされているのです。
そもそも、人は褒められると、ドーパミンという脳内物質が出ると言われています。この物質は、何か取り組んでいる活動を強化する作用が期待できます。例えば、勉強をしていて褒められることでドーパミンが分泌され、勉強という行動が強化されて「もっと頑張ろう」と思えるのです。
しかし、ただ褒めれば良いというわけではありません。場合によっては、褒めることが逆効果になってしまうこともあるのです。後半で詳しく見ていきましょう。

こんな褒め方はNG!

褒め方にもいろいろありますが、その中でやってはいけない褒め方とはどのようなものでしょうか?
一つは、本心から出たものではないと分かる、わざとらしい褒め方です。「いい子だねえ」、「えらいえらい」、「すごいね」という言葉は口先だけの言葉、と捉えられることがあり、子供はそれを敏感に感じ取って反発してしまうのです。
また、結果だけを褒めるのもNGです。これをすると、「大切なのは結果である」という思考に繋がりやすく、失敗を恐れるあまり、確実に結果を出せる安易な道に進みやすくなってしまいます。さらに、他人と比較して褒めるのもよくありません。子供が他人に勝てば褒めてもらえると思うようになると、必要以上に他人を気にするようになったり、目的を見失って「他人に勝てばそれで良い」という思いが強くなったりしてしまうのです。

子供を上手に褒めるときのポイントやコツ

子供を褒めるときは、結果だけではなく、努力したプロセスも褒めることが大事です。過程を褒められれば、「結果を気にするのではなく、まずは精一杯頑張ってみよう」と思えるようになるのです。また、「すごい」と褒めるだけでなく、どのような努力をしてそこまでやったのか、なぜそう思ったのかといった質問をして、子供自身に、自分がどのようにして頑張ったのかを意識させるのもポイントです。大切なのは、具体的に褒めること。そうすることで子供は、「自分がしたことの、どこが良かったのか」を認識することができ、物事にチャレンジし続けることができるのです。

褒めることは、確かに子供に非常に良い影響を与えますが、口先だけの褒め言葉では逆効果になってしまいます。本当に褒めていることを伝えるためにも、具体的に褒めてあげること、子供の成長を一緒に喜ぶ姿勢を持つことが大切でしょう。